ついに東京競馬場でのGI5連戦も最後となる「安田記念」が6月6日に開催される。
今回の安田記念で、現在マイル女王として君臨している⑤グランアレグリアを止める馬が現れるか否かが、最大注目点となっている。
⑤グランアレグリアは昨年8頭目の春秋マイルGI連覇馬になり、今年はヴィクトリアM(GI)をすでに勝ち、2年連続の春秋マイルGI連覇を達成すべく、盤右の体制で出走してきた感がある。
しかし、中2週のローテで臨むヴィクトリアMからの安田記念連勝となると、2009年のウオッカのみしか達成していない、極めて過酷な記録だ。
さらにもう一つの記録が、勝つと安田記念の連覇達成となり、これもウオッカ(08,09)以来4頭目の快挙となるなど、いろいろな快挙が達成となる。
それに加えて、過去に春秋マイルGI連覇を2年連続達成した馬はおらず、この偉大な記録を達成するにも、絶対に落としたくないレースであるのは間違いないだろう。
そこで、過去に春秋マイルGI連覇を2年連続達成は出来ていないが、惜しくもあと1勝しておけば2年連続達成出来ていた馬が3頭存在している。そのうち最初の1頭を詳しく紹介しよう。
ニホンピロウイナー
1984年のグレード制導入をきっかけに、それまでハンデ戦であった安田記念がGIになるとともに、マイルCSが新設されて春秋のマイルGIが誕生した。
1982年にデビューし、短距離路線で活躍していたニホンピロウイナーも、春はGIとなった安田記念を目指していた。
しかし、2月にマイラーズC(GII)を走った後に骨折。春は療養を余儀なくされた。
秋に復帰後3連勝で新設のマイルCSを勝利。
翌年の1983年には安田記念とマイルCSを勝って、初の春秋GI連覇達成馬となり引退。なんとも今となっては1982年の骨折が悔やまれる。
その後は種牡馬となり、安田記念を連覇したヤマニンゼファーを送り出すなど、長きに渡って競馬界を支えた1頭である。
その他の2頭は、98年の春秋連覇達成馬のタイキシャトル(前年の安田記念は不出場、秋のマイルCSを勝っている)。
もう1頭が07年のダイワメジャー(前年に安田記念は負けるも秋のマイルCSを勝っている)となる。
⑤グランアレグリアにとって、過去に1頭も存在していない、2年連続の春秋マイルGI連覇を達成するためにも負けられない安田記念。
発走は、6月6日東京競馬場11レース15時40分予定。
公開日:2021.06.05