週末GⅠ3連発の前にも交流重賞レースがある!
今週末は、中山大障害(J・GⅠ)、ホープフルS(GⅠ)、有馬記念(GⅠ)とJRAの1年を締めくくるレースが開催される。
しかし、その前の12月23日にも園田競馬場にて、交流重賞「兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ)」が行われる。
このレースは、交流重賞のなかでレディースプレリュード、JBCクラシック、白山大賞典と並んで、過去の開催全てでJRA所属馬が優勝しているレースである。
今年の出走馬を見てみると、JRAから③サクセスエナジーを筆頭に4頭が出走。
そのサクセスエナジーは斤量が58.5kgと出走馬の中で1番重い。ただこれは悲観することはではない。サクセスエナジーが過去58kg以上を背負って出走したのが7回。そのうち4勝をあげ、しかも掲示板を外したことがないほど好成績を収めている。
そのサクセスエナジーの対抗馬が、かきつばた記念(JpnⅢ)勝ち馬・⑫ラプタスである。過去2回、サクセスエナジーと対戦してどちらも勝っている。
一方、地方所属馬に目を移すと今年も勝利するまでには厳しいメンバー構成となっている。
そのなかでも1番手は⑤ベストマッチョ。サクセスエナジーとはテレ玉杯オーバルスプリントで対戦していて、サクセスエナジー58kg、ベストマッチョ54kgと4㎏の斤量の差があったにも関わらず0.4秒差の2着と負けている。そして今回の斤量差は2.5㎏と前回よりも少なっているので、今回もなかなか厳しい状況である。
その他の地方勢は、地元兵庫からかなり軽い斤量52kgで出走する、④イルティモーネ、⑥ナチュラリー、⑨ナリタミニスターがいるが、過去実績からJRA勢には敵わないかと思われる。
しかし今年こそJRA勢を止めて、地元の意地を見せられるか地方勢!!
ここで「兵庫ゴールドトロフィー」を勝って、GⅠ馬になった馬を紹介しよう。
2013年勝馬「ドリームバレンチノ」
デビューから芝で実績を積み重ね、4歳時にオープンの仲間入りを果たす。
そして5歳時に「函館スプリントS(GⅢ)」勝って初重賞制覇。
翌年2013年、6歳になって1月の「シルクロードS(GⅢ)」を勝って重賞2勝目を飾り、挑んだGⅠ「高松宮記念」では2着と惜敗する。
その年の秋にはGⅠ「スプリンターズS」に出走するも6着に沈むと、目先を変えダートに挑戦。
初ダートとなる「JBCスプリント(JpnⅠ)」で、エスポワールシチーの2着に入り適正を見せると、続く「兵庫ゴールドトロフィー」を勝ち、初ダート重賞制覇を成し遂げる。
以降はダートのみに出走し、2014年の「JBCスプリント(JpnⅠ)」で、7歳にして初GⅠ級レース制覇を成し遂げる。その後は10歳まで現役を続け、現在は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬となっている。
果たして、今年の兵庫ゴールドトロフィー勝ち馬にはどのような未来が待っているのか!?
発走は、園田競馬場 第6競走 15:45発走予定。
公開日:2020.12.22