會澤翼の次の主戦捕手を狙う！中村奨成

“清宮世代”の2018年は?

「松坂世代」「ハンカチ世代」と並び称せられる高卒ルーキーたち。“清宮世代”の高卒ルーキーたちの2018年を振り返る。

金石農の躍進、そして史上初となる大阪桐蔭2度目の春夏連覇で盛り上がった今年の夏の甲子園大会。その記憶もまだ新しいが、第99回大会もまた野球ファンに強烈なインパクトを残してくれた。2017年秋に行われたドラフト会議では、その主役たちのみならず、多くの高校生が指名された。今季、プロ野球選手としてキャリアをスタートさせた黄金世代の選手たちは、現在どのような状況にあるのか。ここでは、それを確認していくことにする。
(文中の「現在の成績」はすべて2018年9月2日時点のもの)。

清宮のライバルは未来のために2軍で修行

中村奨成:広島東洋カープ

甲子園という大舞台で主役の座を奪い取ったのが、広島が1位指名した中村奨成(広陵)。第99回大会では、1大会最多本塁打(6本)など、2つの大会新記録と3つの大会タイ記録を樹立した。中村奨成のプロ1年目は、1軍出場なし、ファームでの78試合に出場し、打率.206、4本塁打、16打点と、プロのスピード、キレに苦しんだ。とかく守備面で学ぶことが多い捕手というポジションだけに、ある程度2軍での熟成期間が必要になるだろう。日ハム同様、選手育成には定評がある広島なので、會澤翼の次の主戦捕手として着実に育て上げるだろう。

【初出】がっつり！プロ野球21号