SPORTS COLUMN
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多くの専門家が注目する将来の本塁打王候補!吉田正尚

Text:張ヶ谷勝利

球界のリトルスラッガー列伝

コイツら、小さな体でタダモノじゃない!

プロ野球界を代表するスラッガーは「見た目」からして常人離れしている選手がほとんど。しかし現在、日本人の平均身長程度ながら驚異の打棒を誇る「小さな大打者」が球界を席捲しつつある!

フルスイングで球界を代表する大打者に!

吉田正尚/オリックスバファローズ
●身長173cm

「あれだけ振れる選手はなかなかいない」。プロ野球OBを取材すると、吉田正尚についてこんなコメントを多く聞く。今季でプロ5年目。プロに入って2年間は故障でシーズンをフルに戦った実績はまだなく、本塁打数は1年目が10本、2年目が12本。決して超一流の結果を残しているわけではない。それでも、多くの専門家が注目せざるを得ない魅力が、173センチの小 さな体には詰まっている。最大の特長は、誰が見てもひと目で「凄い」と分かる豪快なスイング。小さな体を目いっぱい使い、背番号が相手投手に見えるほどの大きなフォロースルー。捉えた打球は「打った瞬間、本塁打と分かる」放物線を描き、瞬く間にスタンドに吸い込まれる。スイング自体はアッパー気味で、一見して確実性に乏しく見えるが、プロ4年間の通算打率が. 315ということからも分かるように、確実性も兼ね備える。

逆方向へ長打を放つことができるのも、大きな魅力のひとつだ。大学時代から日本代表の4番も経験。実績は十分だったが、その体格やバッティングスタイル、所属する青山学院大が東都リーグの1、2部を行ったり来たりするチームだったこともあり、ドラフトではオリックスから1位で指名されたものの、「目玉」というほどの扱いは受けていなかった。同期入団は大学ナンバーワン打者と呼ばれた高山俊(明治大から阪神へ入団)、当企画でも紹介している茂木栄五郎(早稲田大から楽天に入団)ら。「六大学のスター選手」に対する反骨心を原動力に、プロの世界でも自身の身上であるフルスイングを貫き続けている。課題とされていたプロ入り2年間で苦しまされてきた腰のケガもここ2年は全試合出場と克服したと言える。今シーズンは本塁打王へ大きく期待が掛かることは間違いない。

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