球界のリトルスラッガー列伝
コイツら、小さな体でタダモノじゃない!
プロ野球界を代表するスラッガーは「見た目」からして常人離れしている選手がほとんど。しかし現在、日本人の平均身長程度ながら驚異の打棒を誇る「小さな大打者」が球界を席捲しつつある!
現代野球なら80発?驚異の打棒を誇った大砲!
門田博光/南海ホークス,オリックス・ブレーブス,福岡ダイエーホークス
●身長169cm
数年前、御年60を超えた門田博光氏にインタビューした際、「今の野球界ならシーズン何本打てますか?」と質問を投げかけたところ、「今はボールが飛ぶから、80本は打てるね」と回答されたことがある。実際に80本塁打というトンデモ記録が可能かは別にして、現役時代の門田博光の打棒は確かに凄まじかった。通算567本塁打、1678打点はあの王貞治、野村克也に次ぐ歴代3位の記録。中学時代は「万年補欠」。高校でもレギュラーになれたのは2年から。公称169センチの上背ながら、日々の努力でプロ入り後、稀代のホームランバッターへと成長した。40歳のシーズンとなった1988年には打率.311、44本塁打、125打点で二冠王を獲得。「不惑の大砲」と呼ばれ、名門・南海の晩年をそのバットで支え続けた。ブーマーとのハイタッチで右肩を脱臼したエピソードは「プロ野球珍プレー好プレー」の定番となっているが、身長2メートルのブーマーより30センチ以上低い門田博光が、当時クリーンアップを担っていた事実も忘れてはいけない。
【初出】がっつり!プロ野球20号
『がっつり!プロ野球26号』1月30日発売!!
公開日:2020.06.06
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