12球団完全データファイル2022
オリックス&ヤクルトがともにリーグ連覇を飾った2022年。多くの記録も生まれたメモリアルなシーズンを、詳細データをベースに12球団ごとに細かく振り返ろう!
【ドラフト査定/評価:B】ドラ1・菊地は馬力十分!友杉を中村奨吾の後継に
楽天が事前に1位指名を公言していた荘司康誠(立教大)に突撃したがクジを外してチャレンジ失敗。外れ1位で菊地吏玖(専修大)を確保した。菊地は183センチ93キロの体躯から最速152キロを投げ込む本格派右腕。
東都2部が主戦場だったが、3度の最優秀防御率の実績があり、この秋も2完封を記録するなど、先発完投型のスタミナタンク。変化球の威力にはやや疑問符が付くが、長いイニグを投げられるという点では、いい人材といえそうだ。
ドラ2・友杉篤輝(天理大)は会心の指名。171センチ68キロと大柄ではないが、俊足・攻守・巧打を兼ね備え、大学ナンバーワン遊撃手の呼び声高かった素材。機動力野球を継続するならば、アジャストするであろう仕事人だ。
ドラ3・田中晴也(日本文理高)は186センチ92キロの快速右腕。最速はすでに150キロに到達しており、3〜5年後が楽しみだ。ドラ4・高野脩汰(日本通運)は投げ下ろし型の左腕。岡島秀樹(元レッドソックスほか)のような変則投法で打者のタイミングを外す。リリーフ陣の即戦力になることはまず間違いないだろう。
ドラ5・金田優太(浦和学院高)は高校通算28本塁打の遊撃手。投手としても最速143キロを投げ、身体能力抜群。大型遊撃手として育成するつもりだろう。全体的にまとまった指名ができた印象だ。
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
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公開日:2022.12.29