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石井一久/高津巨吾/井口資仁に続くNEXT・元メジャーリーガー監督は誰だ!?

Text:落合初春

元メジャーリーガー監督に求められるものとは! ?

ロッテ・井口監督、ヤクルト・高津監督に続き、楽天・石井一久GMが監督に就任。メジャーの風が日本にも吹き込む!?

イチローを皮切りに次々と日本人メジャーリーガーが誕生した2000年代。そして時は過ぎ、2021年。メジャーを経験した名選手たちが指導者としてグラウンドに戻り、「新たな風」が吹き始めている。

コーチとして活躍する元メジャーリーガー

現在は3人のメジャー経験者が監督を務めているが、今後もこの流れは続くのではないだろうか。吉井理人コーチは現役引退後に筑波大大学院でコーチングを学んでおり、日本ハム、ソフトバンクでも投手コーチを歴任した。名伯楽、名参謀のルートを歩んでいるが、いつかは監督として采配を振る姿も見てみたい。

オリックスの田口壮コーチも8年間メジャーでプレーし、ワールドシリーズを2回制覇。カージナルス時代は名将であるトニー・ラルーサ監督の下で野球を学んだほか、1~2年目は3A暮らしも長かった。日本的な走り込みはないが、ランニングデーがあることを日本球界に広く伝えたのも田口コーチだ。1時間半ほど、みっちりとインターバル走を繰り返すのだという。メジャーの「楽」の部分だけではなく、しっかりと「実」を伝える指導者だ。

西武・松井稼頭央二軍監督もアメリカで7年間プレー。不振に陥った時期もあったが、ルーキーリーグからメジャーリーグまですべてのカテゴリーでプレーした経験は指導者として生きるはず。2軍監督でまだメジャーカラーは見えないが、ゆくゆくは西武の未来を背負っていく存在。どんな指導者ロードを歩むのか楽しみだ。

現コーチ以外にもNEXT監督候補が!?

まだプロでの指導経験はないが、黒田博樹氏も次世代の監督候補に挙げられる一人。猛練習の広島で成長し、メジャーで超一流投手になったが、先発投手も毎日球場に行かなければならなかったメジャー時代の方がしんどかったとも語っている。どちらのいいところも取り入れたハイブリッド式の「メジャー流日本野球」が醸成されれば、NPBのレベルも上がるに違いない。

 今年、1月12日にマリナーズは昨季限りで現役を引退した岩隈久志氏の特任コーチ就任を発表した。メジャーだけではなく、3Aも巡回して若手投手を指導。日本滞在時にはスカウティング活動も行う予定だ。アメリカで指導力を磨き、日本に多くのノウハウを伝えてほしい。

イチローの今後はどうなる!?

 NPB以外では岩村明憲氏がBCリーグ・福島の監督兼代表取締役社長として精力的に活動している。日米レジェンドであるイチロー氏は「学生野球資格」を回復し、昨年12月に智弁和歌山高で3日間の臨時コーチを務めた。ただし、同氏はマリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めており、このときはシーズンオフ限定の特例で認められた経緯がある。

メジャーリーグの先進性をアマチュア野球界に波及させるには、プロアマのさらなる雪解けが必要なのかもしれない。日本野球界全体にメジャーの風が吹くのか。今後も注目していきたい。

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