SPORTS COLUMN
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通算203勝&13年連続2ケタ勝利を築いた堀内恒夫の魔球『ドロップ』

Text:西沢 直

プロ野球界『伝説の魔球』列伝

プロもうらやむ伝家の宝刀!この球を投げられたら絶対に打てない、打たれない。あまりの変化にバットが虚しく空を切る。人間離れした変化球。リスペクトをこめて、人はそれを「魔球」と呼ぶ…。

ドロップって何?
はい、堀内恒夫の決め球です!

●堀内恒夫/読売ジャイアンツ
【魔球その2:ドロップ】

ドロップという呼び方はすっかり聞かなくなった。今では「縦のカーブ」と呼ぶのが普通だ。同じように落ちる球でも、フォークは空気抵抗によって自然に「落ちる」が、ドロップは球に縦回転を与えることで意図的に「縦に曲げる」のである。このドロップを武器にしていたのが、団塊世代にはお馴染みの巨人V9時代のエース堀内恒夫だ。13年連続2ケタ勝利や通算203勝を挙げられたのも、このドロップのおかげといっても過言ではあるまい。速球と同じモーションからいきなり繰り出される大きな弧を描くような山なりの変化球。投じられた瞬間、ドロップだと判断はできるが、その縦の変化についていけず、ついバットは空を切る。当時の打者なら誰もが手こずったはずだ。

王貞治が引退した年のファン感謝デーでのこと。王の花道でもある最終打席にドロップを連投して三振に打ち取った(おいおい)。ちなみに、投手出身の王貞治が記念にマウンドに立つと、堀内恒夫は本塁打をお見舞いした・という(おいおいおい)。さすがは悪太郎。球は人なり。魔球・ドロップのような人なのだろう。

 

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