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安打製造機とスラッガー二つの顔を持つ若松勉の年俸は今ならいくら!?

球界のレジェンド今なら年俸はいくら?

今や1億円プレーヤーなど当たり前になった日本球界。もしも、昭和を代表するレジェンド選手たちが現在の日本球界でプレーしたら、いくら稼ぐのか!?妄想企画、スタート!

高打率を残し続けたミスタースワローズ

通算打率.319を誇る「小さな大打者」:若松勉
【妄想生涯年俸】
63億8200万円

昭和の野球界でプレーした“レジェンド”が、「もしも現代のプロ野球でプレーしていたら、いくらくらいもらっていたの?」そんなマンガみたいなバカげた妄想を膨らます当企画。今回は通算打率.319を誇る小さな大打者・若松勉の妄想年俸をお届けしたい。北海道出身の若松勉は北海高校、電電北海道を経て1970年ドラフト3位でヤクルトに指名されてプロ入り。当時の年齢はすでに24歳。すでに妻帯者でもあり、身長168センチと、今なら「小柄なオールドルーキー」として一部メディアにフックアップされてもおかしくないバックボーンを持っていた。現代のプロ野球で「ドラフト3位の社会人」の年俸相場は1000万円前後。プロ1年目の若松勉も、現在ならこの契約額が妥当だろう。プロ1年目、若松勉は持ち前のバットコントロールの良さをプロでも存分に発揮する。規定打席未到達ながら打率は3割を超え、同年オフに背番号を57から後に代名詞となる『1』へと変更している。とはいえ、規定打席に届かなかったことも影響して、恐らくは今でも大幅な年俸アップはお預け。1000万円から倍増以上の2200万円程度が無難なラインだろう。背番号も一新した若松勉は、この年から「球界を代表するヒットメーカー」への道をフルスロットルで駆け上がることになる。3年目には打率.329で早くも首位打者を獲得。14本塁打と小柄ながらパンチ力も発揮し、20盗塁のスピードもしっかりとアピールした。「さぁ、ここで一気に年俸アップだ!」となるところだが、本誌が算出した妄想年俸は8000万円。数字的にはいきなりの1億円到達も不思議ではないが、ここは『ヤクルト』という球団の年俸傾向を重視してみた。

若松勉:年度別成績&妄想年俸


他球団と比較して、ヤクルトは主力選手の年俸アップ率がやや低めの印象を受ける。例えば2014年に打率.324、29本塁打、15盗塁を記録した山田哲人も、193安打で最多安打のタイトルを獲得しながら年俸は2200万円から8000万円へのアップにとどまっている。若松勉の場合は山田哲人ほどの長打力はないというマイナス面と、首位打者獲得&年齢的なプラス査定で同等の額を算出した。とはいえ、若松勉のバットは翌年以降もコンスタントにヒットを量産し続ける。加えて20本前後の本塁打も計算できる「高アベレージを残せる中距離打者」としてチームを牽引。当然ながら年俸ダウンの要素は見当たらず、年を追うごとに年俸はアップし続けるはずだ。特にプロ6年目からの3年間はすべて打率3割4分超え。1977年には自身二度目の首位打者にも輝き、今であればまさに絶好のタイミングでFA権を取得することになる。今で言うと秋山翔吾、少し前の青木宣親に近い、もしくはそれを上回る数字を残した若松勉だが、彼らのようにメジャーリーグ移籍を果たしてもおかしくないだろう。とはいえ、そこは「ミスタースワローズ」。ここではあくまでも史実通り、生涯をヤクルト一筋で終えたケースを想定して妄想年俸の査定を続けたい。プロ9年目を終え、海外FA権を取得した若松勉がヤクルトに残留する場合、必要な契約総額は……ズバリ年俸5億5000万円の4年契約だ。年俸的には恐らく、他球団に移籍したと仮定すればさらに上積みが期待できる。ただここは、若松勉の「ヤクルト愛」を念頭に置きつつ、球団も可能な限り最大限の条件提示をしたと“妄想”してみた。ただ、若松は“妄想大型契約”の切れる36歳のシーズンでも打率.337と健在ぶりをアピール。とはいえここからさらなる大幅アップは難しく、5億8000万円が現実的なライン。現役晩年は腰痛の影響もあり、「代打屋」へと転身したが、そこでも常に高打率をキープする離れ業を見せた。プロ通算19年間での妄想生涯年俸は63億超え!通算2173安打、NPB歴代3位の打率.319(※4000打数以上)のレジェンドは、その“妄想年俸”もやっぱり凄かった!

 

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