先発かリリーフか……オープナーで復活も!?
2016〜2017年にかけて2年連続2ケタ勝利。「将来のエース」への道を順調に歩んでいたはずの田口麗斗だったが、 2018年にシーズン2勝に終わると、 昨季はリリーフに転向。55試合に登板して3勝3敗1セーブ14ホールドと、一定の結果は残した。ただ、チームは山口俊がメジャー移籍を果たし、エース・菅野智之への負担がさらに増す。昨季本調子とは程遠かった菅野智之をサポートする意味でも、田口麗斗の「先発復帰」はチームにとっても至上命題だ。
中6日の調整法はすでに体に染みついているだけに、まずは先発して短いイニングを投げる「簡易型オープナー」として起用する方法は効果的かもしれない。まだ24歳と若く、リリーフの経験は間違いなく今後の野球人生に活きるはず。先発、リリーフ、さらにオープナーという新しい役割を経て、先発に完全復帰する――。そんな青写真も描ける。昨季のリリーフ転向で短いイニングであれば三振を奪えることも証明済み。2番・坂本勇人など思い切った采配を見せる原辰徳監督だけに、「田口麗斗・オープナー起用」も見てみたい。
オープナーって何?
本来リリーフで起用される投手が先発登板し、1〜2イニング程度投球したのちに先発投手がロングリリーフする継投法。 MLBのタンパベイ・レイズが本格的に採用し、昨季は他球団にも広まった。日本でも日本ハムなどが積極的に活用し始めてお り、「ショートスターター」の名でも知られる。オープナーで起用される投手は「クローザーレベル」の能力が必要とされ、短いイニングをしっかりと抑えることができないと効果は半減する。
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公開日:2020.03.09
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