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アマ球界No.1の安定感!阪神など8球団注目の金村尚真/富士大

Text:高木遊

俺的ドラフトイチ推し選手

有望アマ選手を取材する慧眼ライター厳選!
“ドラフト候補”と呼ばれる全国の有望アマ選手を日々取材するライターに、「俺的・イチ推し選手」を上げてもらうこの企画。関東を中心に取材を行う高木遊さん!

金村尚真(かねむら しょうま)/富士大

182cm86kg 右投右打 最速152km 投手
変化球:スライダー、カーブ、フォーク


まだ粗さも残る荘司や橋本とは対照的に完成度が高く「即戦力」と目されるのは金村尚真(富士大)だ。球の出どころが見えにくいフォームから放たれる最速150キロのストレートとキレの良い変化球を制球良く投げ分ける即戦力右腕。

北東北大学リーグで今春まで防御率0・97という圧倒的な成績を残し、春の全日本大学野球選手権では初戦で敗れたものの延長10回を自責点1に抑える力投を見せた。これには多く詰めかけたスカウトたちからも「どの球種でもストライクが取れる先発型。いろんな配球パターンが組める投手」「ゲームを支配する能力が高い。冷静でやるべきことをしっかりやっているという印象」と軒並み高い評価を受けた。

沖縄で生まれ育ち、地元の豊見城中を全日本少年軟式野球大会優勝に導いた。侍ジャパンU-15代表にも選出されアジア選手権に出場した。高校からは本州へ。岡山学芸館高時代は最後の夏に決勝で当時2年生の西純矢(阪神)擁する創志学園に敗れるなど甲子園出場は果たせなかったが「親元を離れ、野球に対する取り組みや考え方は変わりました」と甘えが許されない環境で地道に力をつけた。

大学は山川穂高、外崎修汰(ともに西武)、小野泰己(阪神)らを輩出するなど選手育成に定評のある岩手の富士大へ。降雪量が多く12月から2月にかけて3カ月もグラウンドで練習ができないほどだが、「投球ができない時期だからこそウェイトトレーニングやフォームの細かい修正に向き合ってきました」と成長に繋げてきた。

そうして得た最も大きな武器は四球を不用意に出さないこと。リーグ戦では39回2/3を投げて四死球はわずかに2つ。大学選手権でも10イニングで1つも与えなかった。今秋も9月16日現在でリーグ戦4試合に登板し3完封、防御率0・00という完璧な投球を見せており、安定感はアマ球界全体を見渡してもナンバーワンと言っていいほどだ。

出典:『がっつり! プロ野球(32)』

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