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オリックス&ロッテとの差は打線の決定力!島内宏明/浅村栄斗を活かす1-2番の確立が急務

12球団完全データファイル2021

両リーグ、前年最下位チームが優勝を果たしという前代未聞のシーズンとなった2021年。12球団の詳細なデータをもとに、今季の戦いぶり&来季に向けた課題、期待値を完全掲載!

【パリーグ3位】東北楽天ゴールデンイーグルス

【2021シーズン成績】
66勝62敗15分
勝率 .516
得 点 532 ④
失 点 507 ③
本塁打 108 ⑤
盗 塁 45 ⑥
打 率 .243 ③
防御率 3.40 ④

【今季PLAYBACK】投手陣は充実していたが…細かな穴で決め手不足

貯金4でシーズンを終え、CSでは2位・ロッテに敗れた楽天。今季の戦いは決して悪くはなかった。先発陣は田中将大、岸孝之、則本昂大、早川隆久、瀧中瞭太の5人が100イニング以上を投げ、防御率3点台。田中、岸、則本の3人が規定投球回をクリアした。なかでも則本昂大は一時期の不調から脱し、11勝5敗、防御率3・17と〝エース復活〞をアピール。

リリーフでは松井裕樹が43試合で24セーブ、防御率0・63と復活。8月下旬からレギュラーシーズン終了まで右太もも痛で離脱したのは痛かったが、未来は明るい。勝利の方程式も充実し、宋家豪、安樂智大、酒居知史がともに防御率2点台前半の安定した投球を続け、西口直人や森原康平もリリーフ陣の底を支えた。

オリックス、ロッテとの相対的な差が出たのは、打線の決定力だろう。島内宏明、浅村栄斗が3割台後半の出塁率を記録し、チーム出塁率・329はリーグトップ。同2位のロッテに9厘差を付けており、本来であれば、ぶっちぎりの得点力を見せてもおかしくなかったが、得点圏打率・239はリーグ5位&球団歴代ワースト。新外国人が外れ、下位打線に迫力がなかった。

主に3番を務めた浅村は出塁率こそキープしたが、18本塁打、67打点に留まり、悔しさを隠さなかったが、決して浅村だけの責任ではない。ブレイクしたといえる野手はおらず、盗塁死も頻発。点を取る手段が選手任せで工夫に乏しかった。塁に出る素地はあるだけに何とももどかしい状態だ…。


31歳の島内宏明が自己最高の21本塁打、96打点を記録し、スラッガーとして本格化。メジャーから電撃復帰した田中将大はチームトップの防御率3.01の安定感を見せたが、4勝9敗と負け越した。盗塁数が示す通り、1~2番の確立が今後の課題か。


出典:『がっつり! プロ野球(29)』

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