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宮城大弥/奥川恭伸/佐々木朗希に追いつけるか!?今季ブレイク期待の西純矢

Text:徳吉刑事

新人王は誰の手に?プロ野球2022

異例の6球団が一本釣りに成功した昨ドラフト。“都立の星”のスラッガーを筆頭に、17年センバツV腕、一芸に秀でた“スピードスター”など「清宮改メ村上世代」が粒ぞろい!

西純は大活躍の“同期ドラ1勢”に続ける!?

上昇気流に乗る気配があるのは、高卒3年目の西純矢(阪神)だ。奇しくも同じチームメイトとなった西勇輝の遠戚であり、馬力のある直球が売りの最速154キロ右腕だ。昨季は5月19日ヤクルト戦で、プロ初登板初先発。緊張から立ち上がりに連続四球を与えるも、山田哲人&村上宗隆ら中軸を開き直ったように自慢の直球主体で押し込んで、窮地脱出。結果的にピンチらしいピンチは、その初回のみ。荒れ球が逆に奏功したのか、5回を計与四球4ながら無安打無失点でプロ初勝利。なお阪神の10代投手が初登板初勝利をマークしたのは12年の岩本輝以来で、ドラフト制以降最年少。また“高卒ドラ1投手”の初登板初勝利&10代投手のデビュー戦無安打投球(2リーグ制後)は、ともに球団史上初。記録づくしの初白星を、高校時代から慣れ親しんだ聖地・甲子園で決めた。

しかし1軍の登板機会は、わずか2試合止まり、とはいえ、2軍では17試合に登板し6勝3敗。ウエスタン3位の勝率をマークして、自身初の規定投球回に到達。また昨夏のフレッシュ球宴では先発を任され、2回を無安打4奪三振の快投。球団投手では09年以来12年振りの優秀選手賞を獲得するなど、着実にステップを踏んでいる。パ新人王・宮城大弥や、セ新人特別賞を受賞した奥川恭伸(ヤクルト)、令和の怪物こと佐々木朗希と、U18W杯のチームメイトだった“同期ドラ1勢”が続々大活躍。

高2夏の初戦で16奪三振完封と、鮮烈な印象を残した西純。もはや絶滅危惧的ダイナミックなワインドアップ&ガッツポーズで躍動するなど、いち早く甲子園を沸かせた身からすれば、コレ以上彼らに遅れを取るワケにはいかない!

出典:『がっつり! プロ野球(31)』

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