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ダルビッシュ有と田中将大ふたりの史上最強投手を育て上げた!佐藤義則

プロ野球師弟伝説

名選手の陰に名指導者あり!!名選手誕生の陰には、時に厳しく、時に優しく彼らを導いた恩師がいた…伝説に残る師弟の歴史を追ってみよう!!

ふたりの史上最強投手と名伯楽の絆
佐藤義則Xダルビッシュ有&田中将大

●ダルも受け入れた合理的な指導法
「ヨシさんのいうことは間違いない」。2008年10月、佐藤義則が楽天の投手コーチに就任した際、ダルビッシュ有は田中将大に伝えた言葉だ。阪急、オリックスで21年間の現役生活をおくった佐藤義則は、2005年に日本ハムの2軍投手コーチに就任。そこで出会ったのがダルビッシュだった。一目でその素質を見抜いた佐藤は、150キロの速球をコンスタントに投げられるフォーム作りに着手。さらに、プロで長期にわたって活躍できる下半身を作り上げるために、厳しい走り込みを課した。当時、喫煙報道で謹慎するなど、やんちゃな素行が多かったダルビッシュが「きつい練習もヨシさんにやらされると不思議とムカつかない」と語ったように、合理的で人情味あふれる指導方法は、自らも無類の酒好きで「酒仙投手」と呼ばれるような型破りの佐藤義則ならではのものだった。その指導のもと、素質を開花させたダルビッシュは、翌2006年には早くも12勝をあげ、エースとしての階段を上っていった。


●田中に10年、20年と闘える肉体とフォームを
楽天コーチに就任してからも、佐藤義則の指導方法は変わらなかった。時には投手を酒席に呼び、ピッチングについて熱く語る。もっともよいときのフォーム、投手の癖、練習方法など、会話を重視するスタイルだ。日本プロ野球史上、最強の投手と呼べるまでに成長しメジャーへ羽ばたいた田中将大も、練習中に佐藤義則との会話を欠かさなかった。佐藤義則は、たびたび故障をくり返す田中将大のフォームの欠点を指摘。10年、20年と活躍するために、上半身に頼った力任せの投法から、下半身が体をリードする投げ方への移行を促したのだ。2013年、24勝無敗212イニングを投げ抜いた田中将大の肉体は、佐藤との二人三脚で造り上げられたものだった。力みのないフォームは、肩の負担を減らし、コントロールにさらなる精度を生んだ。「兄貴的な感じで接しやすくしてくれる。今の自分があるのは佐藤さんのおかげ」と田中将大は語っていた。


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