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巨人の補強戦略の祖となった名トレード!木村拓也

Text:落合初春

この補強が凄い!!プロ野球シーズン途中の緊急補強編

シーズンも中盤戦。この時期、チームのカンフル剤といえばトレードだ。そこで今回、シーズン中に行われた過去の成功トレードを一挙紹介!

出番のなかったベテランに光を当てた
巨人の補強戦略の祖となった名トレード

●木村拓也
広島→巨人 06年6月に山田真介とトレード

近年、巨人・原辰徳監督は経験のあるベテラン選手の獲得に力を入れている。その戦略に自信をもたらしたのが、2006年の木村拓也の獲得だ。同年、マーティ・ブラウン監督のチーム若返りの方針により、広島で出番を失っていた木村拓。内外野を守れ、さらに緊急時には捕手もこなせるユーティリティプレーヤーを巨人は見逃さなかった。木村拓は加入後、すぐに自在性を発揮し、二塁、三塁、外野の穴を埋め、代打の切り札としても活躍した。純粋な戦力としての活躍だけではなく、若手を率いるメンタリティも木村拓也の持ち味だった。木村拓也自身はトレードが決まった後に、「選手層の厚い巨人では余計に出番がないのでは?」と不安になったそうだが、経験あるベテランは見事に巨人の戦力となり、チームに不可欠な存在となった。

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