オフのFA戦線はどうなる?ストーブリーグNEWS2021
秋口から冬にかけてストーブの必要な季節に取り交わされる噂話が語源とされる「ストーブリーグ」。ペナントが終盤にさしかかるこの時期になると、来シーズンの戦力補強に向けたストーブリーグの動きが活発になり、さまざまな臆測や噂が飛び交う。本稿を執筆している時点でFA権を行使する選手は明らかになっていないが、ここでは行使した仮定で予想していきたい。
国内FA権取得も目標のメジャー移籍の為に残留か
2019年に筒香嘉智、昨季は梶谷隆幸と井納翔一など、投打の中心選手が毎年のように移籍しているDeNA。ここ数年でチーム力の底上げに成功してAクラス入りが珍しくなくなったが、同時に主力の流出劇に歯止めがかからない状況が続いている。そして、今年は宮崎敏郎と山﨑康晃の二人が国内FA権を取得し、DeNAファンは戦々恐々のストーブリーグになりそう。
ハマのクローザーとして6シーズン169セーブを挙げてきた山﨑康晃。昨季は決め球のツーシームを見極められて痛打を浴びる絶不調に陥ったが、今季は球種を増やした投球でセットアッパーとしてまずまずの成績を残している。
国内FA権を取得する山﨑康晃は、長年勤めてきたクローザーの座を三嶋一輝に明け渡しており、環境を変えるべく他球団へ移籍する選択肢もあるだろう。
ただ、三振の山を築いたかつての投球と比べると、現在の状態はまだまだ物足りない。最終的な目標をメジャー移籍としているだけに、来季はチームに残って海外FA権を取得し、投球面の調整を優先しそうな状況だ。
出典:『がっつり! プロ野球(29)』
公開日:2021.11.05