オフのFA戦線はどうなる?ストーブリーグNEWS2021
秋口から冬にかけてストーブの必要な季節に取り交わされる噂話が語源とされる「ストーブリーグ」。ペナントが終盤にさしかかるこの時期になると、来シーズンの戦力補強に向けたストーブリーグの動きが活発になり、さまざまな臆測や噂が飛び交う。本稿を執筆している時点でFA権を行使する選手は明らかになっていないが、ここでは行使した仮定で予想していきたい。
オプトアウト権行使でメジャー復帰はあるか!?
メジャーから日本球界に復帰した田中将大の去就はどうか。入団会見で「決して腰掛けとかではない。今は日本一になること以外考えていません」と抱負を語った田中は、推定年俸9億円の2年契約。
ただ、1年が終わった段階で契約を破棄できるオプトアウト権を持つため、来季のメジャー復帰または国内移籍の可能性が残されている。
もともと田中はアメリカでの居場所を失って日本球界に戻って来たわけではなく、コロナウイルスの状況などを考慮した総合的な判断だった。
古巣・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは田中の復帰に含みを持たせており、6年連続2ケタ勝利の実績から考えてもメジャー復帰はいつでも可能だろう。来季の去就は本人の気持ち次第といったところだが、野球人として有言実行を実践してきた田中だけに、契約を破棄しての移籍は考えにくい。
さらにコロナウイルスのワクチン接種による副反応とみられる体調不良もあり、今季は黒星が先行するシーズンになっている。物足りないパフォーマンスであることは本人が一番感じているはずで、契約2年目の来季は並々ならぬ決意で臨むだろう。かねてより目標として掲げるメジャーリーガーとしての世界一はしばらくお預けか。
出典:『がっつり! プロ野球(29)』
公開日:2021.11.07