助っ人外国人列伝/オリックス,阪急編
怪力三冠王から異色の俊足助っ人まで!
今回の助っ人外国人列伝は、オリックスと前身球団の阪急を大特集。球団の黄金期、低迷期を支えた助っ人たちは記憶に残る実力ぞろい!
驚きの怪力エピソードは数知れず。ハイタッチした門田博光が脱臼!
ブーマー・ウェルズ
阪急・オリックス通算9年:(1983〜1991)
1019試合 打率.323 251本塁打 804打点
同球団の最強助っ人であることはもとより、日本球界の中でも指折りの実績を残したブーマー・ウェルズ。もともとフットボール選手だったブーマーはNFLでは花開かず、1981年にMLB傘下と契約して球界入り。だが、ここでも結果が出ず、1983年に日本にやって来た。それまでに実績がなかったが、身長2メートル、体重100キロの巨体を活かし、初年度は打率.304、17本塁打、62打点とプロのスポーツ選手として花開くことができたのである。そして、日本の野球に順応した1984年はシーズンを通して打ちまくり、打率.355、37本塁打、130打点で外国人選手初の三冠王という快挙を達成。阪急としては最後のペナント優勝に大きく貢献し、外国人選手で初めてのMVPにも輝いた。ボールを卓球の球のように飛ばす規格外のパワーが印象に残るブーマーだが、実はフォア・ザ・チームの選手であり、ミートを意識してプレーしていた。そのため日本で10年も活躍し、首位打者2回、本塁打王1回、打点王4回の好成績を残せたのだろう。そんなブーマーはダイエーに移籍した1992年に引退した。
【初出】がっつり!プロ野球20号
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公開日:2020.06.05
PREVIEW
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