助っ人外国人列伝/アメリカ1990年代編
今回の同企画はアメリカ編/1990年代に突入。助っ人外国人が投打の主軸となり、チームの成績に大きく影響を与えた好選手が次々と登場した“助っ人黄金時代”だ!
揺れる魔球で化けるも登板過多が響いた……
キップ・グロス
NPB通算5年:(1994~1998)
124試合 55勝49敗 奪三振364 防御率3.60
●シーズン中は中4日のタフネス登板!2年目から大化けして先発陣の柱に
大沢啓二監督が先発候補に見込んだフランク・カンポスを「カンポスじゃなくてポンコツ」と呆れ、後釜で急遽日本ハムファイターズ入りしたキップ・グロス。メジャーでの実績がなかったキップ・グロスの1年目は、負け星が大きく先行するも、4日のローテーションを崩さないタフネスぶりが評価され残留する。
すると1995年の2年目のキップ・グロスは、決め球のわずかに揺れるムービング・ファーストボールと、ロッテのエリック・ヒルマンから教わったチェンジアップのコンビネーションが冴え渡って16勝、3年目も17勝を挙げて、キップ・グロスは2年連続最多勝の大化けを見せたのだ。
だが、キップ・グロスは登板過多が影響したのか、4年目から故障を抱えながらの投球が続いて失速。1998年に自由契約となったキップ・グロスは、翌年にメジャー復帰を果たしたが、勝ち星なしで引退。その後はアメリカ西部の独立リーグで監督を務めている。
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
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公開日:2023.02.04