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46勝は巨人外国人史上最多勝も一度キレると誰にも止められない!バルビーノ・ガルベス

Text:橋本雅生

助っ人外国人列伝/アメリカ1990年代編

今回の同企画はアメリカ編/1990年代に突入。助っ人外国人が投打の主軸となり、チームの成績に大きく影響を与えた好選手が次々と登場した“助っ人黄金時代”だ!

球団史上最高の勝ち星もあの事件の記憶が色濃い

バルビーノ・ガルベス
NPB通算5年:(1996~2000)
106試合 46勝43敗 奪三振443 防御率3.31


●緻密な投球の裏に隠された素行不良…一度キレると誰にも止められない!
プレーよりもそれ以外の部分で目立ってしまうのも助っ人外国人の特徴だが、審判にボールを投げつける前代未聞の事件を起こしたのは、後にも先にもバルビーノ・ガルベスくらいだろう。

事件の伏線は入団前からでバルビーノ・ガルベスのアメリカと韓国球界での素行不良が伝えられており、1996年に入団したバルビーノ・ガルベスは巨人でも初年度から中日ドラゴンズの山崎武司とヘビー級の大乱闘劇を演じる危険な空気を醸し出していた。そして、1998年の阪神タイガース戦では微妙な判定にいらだちを見せたバルビーノ・ガルベスは、交代を告げられると振り向きざまに主審へストレート。しかも、その球速が凄まじく、一歩間違えば……の大事件になったのである。

ただ、そんなバルビーノ・ガルベスも肝心の投球は一級品。重い直球と切れ味あるシュートを主体にコースをつく緻密な投球で16勝を挙げ、1996年の大逆転優勝劇に大きく貢献していた。

出典:『がっつり! プロ野球(32)』

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