平成プロ野球スーパールーキー列伝
平成に入ってから31年、これまでプロ野球では数多のスーパールーキーたちが鮮烈なデビューを飾ってきた。時代の節目となる2020シーズンに向け、そんなスーパールーキーたちをプレイバック!根尾昂、藤原恭大、吉田輝星は彼らに続けるか!?
たった2ヶ月半の実働で新人王となった天才投手!伊藤智仁
1992年のバルセロナ五輪では、日本代表として1大会27奪三振のギネス記録を樹立し、日本の銅メダル獲得に貢献。世界を驚かせた投手として、同年のドラフト会議で3球団競合の末にヤクルト入りを決めたのが天才投手・伊藤智仁だ。伊藤智仁はプロ1年目となる平成5年の1993年シーズン、150キロを超える直球とキレ味のある高速スライダーを武器に、4月20日の初登板で初勝利をあげると、6月終了までで7勝2敗、防御率0.91という好成績をあげる活躍を見せた。
しかし、首脳陣の積極的な起用法は 先発完投型で三振をとるタイプの伊藤智仁に無理をさせてしまい、7月4日の登板を最後に、長期戦線離脱を余儀なくされてしまう。それでも、シーズン序盤からの活躍は球界に大きなインパクトを残したとして、実働がたった2ヶ月半だったにもかかわらず、その年の新人王に輝いた。その後、一度は復帰してカムバック賞を受賞するも、1年目ほど輝くことはできず、2001年には7年のプロ生活に終止符を打ったのだった。
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公開日:2020.03.27