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先発もロングリリーフもこなせるヤクルト遅咲きのサブマリン、山中浩史!

ヤクルトのサブマリン山中浩史が“ゆるり”と好投!

 9月2日、甲子園球場で行われた阪神タイガースvsヤクルトスワローズとの一戦、前日の試合同様に両先発投手の好投で投手戦となったが、10回表に山田哲人の犠牲フライで勝ち越したヤクルトスワローズが2‐3で勝利した。

 今シーズン4試合目の先発登板となった山中浩史が7回途中まで投げ、阪神4番のサンズに2ランホームランを打たれるも2失点の好投。勝敗はつかなかったもののヤクルトのサブマリン山中浩史がチームの勝利に貢献した。

 現代のプロ野球界はパワー系の選手に注目しがちだが、アンダースローで最速が120キロ台のストレート、更の遅いシンカーやスライダーなどの変化球で打者を打ち取るなど、ヤクルト山中浩史は現代プロ野球界では珍しい超軟投派投手である。

 27歳でのプロ入りも珍しいと言って良いだろう。2012年のドラフト会議、ソフトバンクホークスから6位で指名され社会人球団からプロ入り。その後、2014年シーズン途中に交換トレードでヤクルトスワローズに移籍する。翌2015年セ・パ交流戦の西武ライオンズとの一戦に先発し、同じアンダースローの牧田和久投手と投げ合い、6回3失点の好投でプロ入り初勝利を挙げる。

 この年は初勝利の勢いそのままに自身の登板で6連勝するなど、チームもセ・リーグペナントレースを制し、その一翼を担った。遅咲きのプロ野球選手として開花した年であった。

 アンダースローと言えば、昨シーズン大ブレイクしたソフトバンクホークスの高橋礼投手を思い浮かべる方が多いと思うが、同じアンダースロー投手でも明らかにタイプが異なる。

 クイックモーションでバッターのタイミングをずらし、地面スレスレから投げる浮き上がる球はストレートを速く見せる。コーナーにコントロールされた変化球でバットの芯を外し、三振を取るよりゴロやフライアウトで打者を“ゆるり”と打ち取るのが山中浩史のピッチングスタイルである。

チーム防御率がセ・パ12球団で最も悪いヤクルト。開幕前から投手力の弱さを指摘されていただけに、後半戦に突入し、先発もロングリリーフもできる山中浩史への期待は大きいに違いない。