SPORTS COLUMN
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西武昨季Vの立役者・平井克典との共通項を持つルーキーとは?

Text:尾関雄一朗

今年もまた新しいシーズンが始まる。中でも注目されるのが昨秋のドラフトを経て入団する1年目の選手たち。
いま改めて19年ドラフトのドキュメントをここにお届けする。

ドラフトドキュメント①奥川恭伸(別タブで開きます)

■19年ドラフトドキュメント⑦前年は指名漏れしていた好素材たち

誰が見ても高評価の上位指名選手に対し
て、ドラフトが進行するほど、カラーが出て
くる。その年のトレンドや、スカウト個々の
見極めが、各球団の補強ポイントと交差する。
中日は3位で社会人右腕の岡野祐一郎(東
芝)を指名した。岡野は昨年、指名漏れして
いる。順位縛りはなかったとみられるが、今
年返り咲いた。中日:米村チーフスカウトは展開の
アヤも含めてこう説明する。

「ストレートの力が増したし、都市対抗の完
投勝利で評価も上がりました。見れば見るほ
どコントロールもいい。また、チームとして
も2020年に勝負するためのピッチャーを与田監督
に供給したい思いがありました。」
「もともと3
位では佐藤(直樹:ソフトバンク1位)を予定していましたが、もし岡野
が4位となると、ひょっとしてヤクルトに先
に指名されていた可能性はあります」

昨年の指名漏れ組では、高卒4年目の社会
人捕手・柘植世那(Honda鈴鹿)もその
一人だ。今年、西武から5位指名を受けた。
担当の安達俊也スカウトは「昨年も柘植は可
能性がありましたが、ドラフトの流れにも左
右されたと思います。今年は捕手不足のチー
ム事情に合致しました。」
「ポッと出てきたばか
りのキャッチャーではないので、守備もすぐ
に使えると評価しています。打力も上がりま
した」と話す。
西武の5位指名といえば、19年パ・リーグのシーズン最多登板記録を更新
した平井克典もHonda鈴鹿OBだ。当時、
12球団のスカウト間で平井の評価は分かれたが、安達スカウトが推挙した。偶然とはいえ、
柘植も期待がもてそうだ。

次回19年ドラフトドキュメント⑧「東京6大学野球の選手たちは?」へ続く

ドラフトドキュメント⑧(別タブで開きます)
(初出:【野球太郎No.033 2019ドラフト総決算&2020大展望号 (2019年11月27日発売)】)

執筆:尾関雄一朗
1984年生まれ、岐阜県出身。
新聞記者を経て、現在は東海圏のアマチュア野球を中心に取材。
多くの「隠し玉選手」を発掘している。中日新聞ウェブサイト『中日新聞プラス』でも連載中。
アマ野球関連のラジオ出演なども多数。

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