試合の最後を締めるピッチャーのことを「抑え」や「クローザー」と野球界では呼ぶ。その抑え投手が手にするタイトル指標は「セーブ」と呼ばれ、プロ野球ではシーズンで1番多くセーブを記録した選手を「最多セーブ投手賞」として表彰している。本稿ではそのシーズン最多セーブ投手賞を記録順に何人か見ていくこととする。
セーブ記録はソフトバンク・サファテの54セーブ
2022年シーズン終了現在で、シーズン最多セーブ記録の54セーブ(2017年)という記録を持つのはソフトバンクのデニス・サファテだ。サファテは2014年に広島からソフトバンクに移籍すると、37セーブを記録。その後は1年ごとにセーブ数を伸ばし続け、2017年、当時のセーブ記録だった46セーブ(2005年・中日の岩瀬仁紀、2007年・阪神の藤川球児が記録)を更新し、54セーブをマークした。
「大魔神」佐々木もマウンドに君臨
1998年に「大魔神」として最終回のマウンドに君臨していたのは、横浜・佐々木主浩(現・野球解説者)だ。球団名が横浜ベイスターズに変わった後、球団は権藤博監督のもと1998年にリーグ優勝する。この年も佐々木は守護神として大活躍。前年、中日の抑え・宣銅烈(ソンドンヨル)とともに自身が記録した38セーブを上回る45セーブを挙げた。
昨季はセが中日のR.マルティネスが39セーブで初受賞。パは楽天の松井裕樹が32セーブで3年ぶり2度目の受賞を果たしている。
公開日:2023.01.08