藤川球児が登録抹消で戦線離脱
日米通算250セーブまであと5に迫っている阪神タイガースの守護神である藤川球児が、7月12日、右肩のコンディション不良で出場選手登録を抹消され、まさかの戦線離脱となった。
登録抹消となった藤川球児は開幕からここまで、本調子とは言えない投球が続いていた。ここまで5試合に登板し、毎試合安打を浴び、うち4試合で失点を許し、防御率15.75とかなりの苦戦を強いられた。
7月11日のDeNAベイスターズとの第5戦では、1点リードの9回に登板したが、1アウト1塁の場面で桑原将志にセンター前ヒットを浴び、センターを守っていた植田海が後逸し、梶谷隆幸のホーム生還を許し同点に追いつかれると、続く1アウト1塁からソトに勝ち越しの2ランホームランを放たれ、3失点を喫し、今季2敗目となった。
昨シーズンは救援登板した56試合で被本塁打は3本だったが、今季は5試合で2被弾をすでに打たれている。
いつもの安心感ある投球ができず、登録抹消となった藤川球児は、「大事なポジションなだけに、今の状態ではチームの力になれないので、1日も早くコンディションを回復させられるように努めます」とコメントした。
現状は、守護神の代役として、7月12日の試合では、1失点しながらもしっかりとスアレスがセーブをあげた。
藤川球児には、じっくり時間をかけてでも、万全の状態で復活し、日米通算250セーブを達成してもらいたいものだ。
しかし、登録抹消で戦線離脱した藤川球児だけでなく、セ・リーグの守護神がことごとく今シーズン苦戦している。
巨人デラロサは、6試合0勝0敗4S防御率1.80と好調かと思われたが、左脇腹肉離れで7月6日に登録抹消。
ヤクルト石山泰稚は、10試合1勝1敗1H4S防御率4.66。ベイスターズ山崎康晃は、7試合0勝1敗5S防御率4.05。ドラゴンズ岡田俊哉は、10試合0勝2敗1H3S防御率6.23と、セーブはあげているものの失点も多く、敗戦投手になってしまうケースもある。
広島カープのスコットは、5試合0勝2敗0S防御率21.00とまだ一度もセーブをあげられていない。
このように開幕から抑えを任されたセ6球団の守護神たちが最終回のマウンドでことごとく苦しんでいるのだ。
通常開幕でも勝つか負けるかを大きく左右する守護神という役割の調整は、難しいと言われるが今シーズンはコロナウイルスの影響で開幕が大幅に遅れ、今まで以上に調整が難しかったのだと推測される。
今シーズンのリーグ優勝のカギは、守護神がいち早く本来の姿を取り戻せたチームかもしれない。
公開日:2020.07.14
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