19歳とは思えぬ華麗な守備を披露した小幡竜平
8月26日に阪神甲子園球場で行われた中日ドラゴンズとの一戦で、4打数ノーヒットに終わったものの、阪神10代野手8年ぶりとなる先発出場でプロ初スタメン果たした小幡竜平。
打撃ではプロ初ヒットは生まれなかったものの、スタメンに抜擢される理由がわかるプレーが守備で飛び出した。
5回1アウトランナーなしの場面で京田陽太がライトフェンス直撃の長打を放ち、フェンスから跳ね返ったボールの処理に陽川尚将が少しもたつく感に一気に三塁を狙うと、陽川尚将から中継でボールを受けた小幡竜平が三塁へ矢のような送球を見せた。間一髪で京田陽太の足が勝り、スリーベースヒットとなったが、高卒2年目の19歳が素晴らしい中継プレーを披露した。
そして、続く1アウト3塁のチャンスの場面で郡司裕也がセンターフライを打ち上げるも、内野が全身守備をしており、レフト寄りの内野と外野の間にポトリと落ちそうな打球に対しても、ボールへの距離が近かったショートの木浪聖也よりも先に落下点まで全力疾走を見せ、際どいボールにチャレンジして見せた。結果としては、グラブに当てるもフェアグラウンドにボールが落ちてしまったが、守備範囲の広さをアピールした。
打撃では振るわなかったが、小幡竜平が尊敬し、憧れる鳥谷敬のような素晴らしい守備を見せてくれた。
初盗塁に、初スタメンと毎日のようにプロ野球人生での「初」を経験している小幡竜平の次に狙う「初」はもちろんヒットだろう。
小幡竜平がどのような「初」ヒットを見せてくれるのか注目だ。
公開日:2020.08.27