ソフトバンクに完封勝利
3月5日に阪神タイガースはペイペイドームで、ソフトバンクホークスとオープン戦を行った。
初回にいきなり、スタジアムを騒然とさせたのは、ソフトバンクの開幕投手に内定している石川柊太が投じた1ストライクから2球目の145キロ直球を捉え、高々と舞い上がった打球が逆方向のレフトスタンドへ先制のソロホームランとなった阪神ドラフト1位ルーキー佐藤輝明だ。
1点リードの2回には、サンズが石川柊太からレフトスタンド中段へ運ぶ本塁打で追加点を奪い、日本一のソフトバンクを突き放した。
投げては、ぜんそくから復帰し、今季初実戦となるマウンドに上がった西勇輝が、外角のボールを中々ストライク判定がもらえず、球数を要して苦しんだが、2回1安打無失点と粘りの投球で得点を許さなかった。
2番手には藤浪晋太郎が3回から登板し、4回には連打でノーアウト1、3塁のピンチを背負うも、後続を断ち切り得点を許さず、4イニングを無失点で投げ切り、開幕ローテ入りへ大きく前進した。
故郷凱旋登板を1回無失点に抑えた小野泰己
2019年の春季キャンプで右肘に違和感があり、その影響もあって0勝に終わり、昨シーズンは1軍登板もなく、最近2年間は不甲斐ないものだったに違いない小野泰己が1軍のマウンドで故郷凱旋登板を果たした。
プロ2年目の2018年には7勝を挙げ、将来を期待されていた小野泰己は、9回にマウンドに上がると、先頭打者のリチャードをライトフライに打ち取ると、続く三森大貴をサードゴロに打ち取ったかと思いきや北條史也がファンブルし、出塁を許すと、明石健志にライト前ヒットでチャンスを広げられるも、三森大貴が三塁に向かうも走塁死で2アウトにこぎつけると、川島慶三をセカンドフライに打ち取り、無失点で切り抜けた。
無失点で切り抜けた小野泰己は、「ゼロで抑えられたのでそこはよかった。あとは1つ1つのボールの制球、投げミスをなくせるようにというのが一番の課題です」。と開幕1軍へ向け、更なる進化を求めた。
プロ2年目の2018年には7勝を挙げた時の球のキレが戻った小野泰己であれば、先発ローテーションに食い込むことも可能なはずだ。
オープン戦で引き続き、アピールを続け、小野泰己が開幕1軍に名を連ねなれるか注目だ。
公開日:2021.03.06