外国人リリーフ陣が無失点リレーを披露
3月7日に、ペイペイドームで阪神タイガースとソフトバンクホークスとのオープン戦が行われた。
先発にはオープン戦初登板となった開幕ローテーションの一角を担う予定のチェン・ウェインが上がったが、2回の先頭打者で打席に立った栗原陵矢の痛烈な当たりが右足付近に直撃して内野安打になるアクシデントもあり、3回を投げて8安打4失点に終わった。
しかし、2番手以降のガンケル、エドワーズ、スアレスの外国人リリーフ陣が無失点リレーを披露し、追加点を許さなかった。
打っては、日米通算143勝のベテラン左腕・和田毅から初回にジェフリー・マルテが1号ソロホームランを放ち、阪神タイガースはオープン戦ではあるが、ソフトバンクから3試合連続で先取点を奪った。
3回無失点で先発ローテ入りに前進したガンケル
3回を投げて8安打4失点に終わったチェン・ウェインからバトンをもらい、2番手として4回からマウンドに上がったジョー・ガンケル。
今年のガンケルは、昨年よりもボールが速い印象があり、ソフトバンクの打者がみんな振り遅れ、差し込まれる場面が多く目立ち、周東佑京、中村晃、長谷川勇也ら左打者には効果的なツーシームを外角に投げ込み、ゴロアウトの山を築いた。
左打者に効果的なツーシームを外角に投げ込み打ち取ったガンケルは「今日は左の内側に投げづらかったので、左を抑えるために必要な球はないかと。いい感触をつかめた」。と手応えを掴んだ。
先発投手に必要なテンポについても、いいリズムで投げており、ガンケルの武器である制球力も冴え、与えた四死球はゼロと、好投を見せた。
テンポいいピッチングで無失点に抑えたガンケルは「リズムよく投げると制球も安定する。次戦ではカットボールも試してみたい。直球も内外双方に投げられるようにしたい」。と更なる高みを目指し、調整を続けている。
3回無失点の好投を見せたガンケルに対し、矢野監督は「もともと勉強家だから。先発でも中継ぎでもいける。あいつが状態がいいのは、いろんな選択肢が広がる」。と高評価を送った。
「開幕ローテーション入りも、もちろん狙いたいが外国人枠(5人)をめぐる争いもある。競争はチームに活気を与える」。と語ったガンケルは、外国人枠での開幕1軍を勝ち取るだけでなく、開幕ローテーションの一角をも奪う勢いで、チームに活気をもたらす。
公開日:2021.03.09