5回1失点6奪三振の快投を見せたガンケル
阪神タイガースは3月21日、京セラドームでオリックスバファローズと開幕前最後のオープン戦を行った。
先発には開幕第3戦・28日のヤクルトスワローズ戦に先発予定のガンケルが上がり、初回、2回と3者凡退に抑え、上々の立ち上がりを披露するなど、最速151キロの直球と多彩な変化球を織り交ぜて、5回1失点6奪三振と素晴らしいピッチングで最終調整を終えた。
序盤は抜け球が気になったと言うが、足を高く上げて突っ込まない意識を持って、初回、2回と3者凡退に抑え、上々の立ち上がりを披露すると、3回は先頭打者のT―岡田に四球を与え、自らの失策などで1アウト1、3塁のピンチを背負うと、佐野皓大の二ゴロの間に1点を失った。それでも5回はT―岡田、杉本裕太郎を連続三振に仕留めるなど、6奪三振と安定感のある投球でしっかりとゲームメイクした。
5回1失点6奪三振の好投を見せたガンケルは「2イニング目まではボールが抜けていたなという印象があった。でも4回、5回はしっかり修正できた」。と修正力の高さを披露した。
素晴らしいピッチングを披露したガンケルに対し、矢野監督は「ある程度力で押せた部分もあるし、打ち取り方もしっかりとしたものがあったので、申し分ない。性格は関係ないけど、性格もめっちゃいいし(笑)。使いたくなるピッチャーだよね。気持ちの部分でも(日本で)1年やったっていうね。もうすごい勉強熱心なヤツやから、トレーニングもそうやし、相手のバッターに関してのこともそうだし、何かチャレンジしようっていうのはまたそれもプラスになってる」。と絶賛した。
値千金の同点打を放った木浪聖也
正遊撃手争いを繰り広げる木浪聖也が「9番・遊撃」で先発出場し、値千金の同点打を放ち、開幕スタメンへ勝負強さでアピールした。
4回まで出塁するも、なかなか1点を奪うことができなかった山岡泰輔に対し、5回1アウトから梅野隆太郎がツーベースヒットで出塁すると、続く木浪聖也もライトへのタイムリーツーベースヒットを放ち、鮮やかな同点打で山岡泰輔から1点をもおぎとった。
同点となる一打を放った木浪聖也は「梅野さんが良い形でチャンスを作ってくれたので、絶対にかえすという強い気持ちを持って打ちました。もう1本、2本と打てるように頑張ります」。とこのチャンスを絶対に逃さまいと果敢にバットを振った。
遊撃守備ではこの試合も無失策で「結果をこだわってやっていく」。と話していた通り、出場した全12試合で最後まで無失策を貫き、阪神タイガースの弱点を完璧に補強する矢野監督納得の活躍を見せた。
公開日:2021.03.22