来日2年目で先発初勝利を挙げたガンケル
3月28日、阪神タイガースはヤクルトスワローズとの開幕第3戦に臨み、昨シーズンは救援で22試合に登板し、11ホールド、先発では未勝利のガンケルが先発に上がり、持ち前の制球力で丁寧に投げ分け、6回3安打無失点の好投で来日2年目にして先発初勝利を挙げた。
初回1アウトから青木宣親にセンター前ヒットを許すも、後続を断ち切り、無失点で切り抜けると、2、3回は三振を含む3者凡退で、危なげない投球を見せ、4回には再び先頭打者の青木宣親に左中間へのツーベースヒットを浴び、村上宗隆に四球を許すも、内川聖一を空振り三振に喫し、続く坂口智隆を二ゴロに打ち取り、ピンチをしのぎ、5、6回もランナーは出したものの、無失点で切り抜け、6回3安打無失点でマウンドを降りた。
来日2年目で先発初勝利を挙げたガンケルは「今年はこれだけしっかり点も取ってくれるので、本当にチームメートに感謝したい」。と強力猛虎打線を賞賛した。
3安打猛打賞で打線を活気づけた糸原健斗
「2番・二塁」で先発出場した糸原健斗がチャンスメイクに、ポイントゲッターと3安打猛打賞の活躍で強力阪神打線を活気づけた。
初対戦だった奥川恭伸に対し、初回1アウトからセンター前ヒットを放ち、出塁すると、2アウト1、2塁のチャンスでサンズが左中間へのタイムリーツーベースヒットを放ち、先制の本塁を踏み、先制攻撃の口火を切った。
さらに、2点リードで迎えた5回2アウト1塁の場面では奥川恭伸の甘く入ったストレートを右中間にはじき返し、タイムリーツーベースヒットを放ち、自らも追加点を奪った。
糸原健斗の勢いは止まらず、8回先頭打者で打席に立つと、ライト前ヒットで出塁し、代走で中野拓夢が送られてベンチへ退いた後、マルテのタイムリヒット、サンズの3ランホームランと4連打となって一挙4得点で勝利を決定づける攻撃のチャンスメイクをした。
5回の糸原健斗のタイムリーツーベースヒットに対し、矢野監督は「チカ(近本)が絡んでの点。あの点の取り方が、うちの野球」。と理想の攻撃ができたと絶賛した。
3安打の固め打ちで、開幕から3戦連続安打と打撃好調の糸原健斗が強力阪神打線の活力となっていることは間違いない。
公開日:2021.03.29