プロ初登板で5回8安打2失点と好投した伊藤将司
3月31日にマツダスタジアムで行われた広島カープとの一戦で、球団の新人投手では2014年の岩崎優以来7年ぶりに開幕ローテーション入りを果たしたドラフト2位ルーキー伊藤将司がプロ初登板の先発に上がり、最速は144キロのストレートと出どころの見にくい独特なフォームで打者のタイミングをずらし、制球良く変化球を投げ込み、5回8安打2失点と好投した。
初回、2回はヒットを許しながらも無失点に抑えていたが、3回2アウト1、2塁から広島カープ4番・鈴木誠也にセンター前へ先制タイムリーヒットを放たれ、プロ初失点を喫した。
4回には2アウトから会沢翼に二塁打を打たれ、続く投手の床田寛樹に初球をレフトへのタイムリー二塁打とされ、2失点目を奪われるも、5回1アウト2塁で鈴木誠也を二ゴロ、メヒアをセンターフライに仕留め、勝ち越しは許さなかった。
5回8安打2失点と好投した伊藤将司は「すごくワクワクした楽しみな気持ちでマウンドに上がりました。走攻守で足とかを絡めてくるチームなので、けん制を多めにしていくのは心掛けていました」。とプロ初登板ながら落ち着きのあるピッチングを披露した。
矢野監督は「落ち着いて投げられていた。ヒットの数はある程度、それなりに打たれたけど、内容的にはらしいピッチングができたと思います」。と合格点を送った。
今季2度目の猛打賞をマークした糸原健斗
この試合も近本光司が4打数無安打に終わり、17打席連続音なしで、開幕から22打数1安打、打率.045と低迷する中、糸原健斗が孤軍奮闘を続けている。
1点を追いかける4回、先頭打者で打席に立った糸原健斗は、広島カープ先発の床田寛樹の高めに浮いたカーブをコンパクトなスイングで左方向へ弾き返し、ノーアウト出塁すると、サンズのライト前タイムリーヒットで二塁から生還し、チームに13イニングぶりの得点を呼び込み、試合の流れを引き戻すチャンスメイクをした。
チームに13イニングぶりの得点を呼び込んだ糸原健斗は「追い込まれてから球数を投げさせたり、嫌なことをするのが自分の仕事。そういった面では、それがヒットになったりしているのはいいことだと思います」。と語った。
8回にも広島カープドラフト3位ルーキー大道温貴から近本光司が見逃し三振で倒れた直後に、センターへのツーベースヒットを放ち、1アウト2塁のチャンスを作るも、大山悠輔がダブルプレーに打ち取られ、反撃とはならなかった。
初回にもセンター前ヒットを放った糸原健斗は早くも今季2度目の猛打賞をマークし、開幕戦から5試合連続安打を記録し、打率.476まで引き上げた。
虎のリードオフマン近本光司の不調に対し、糸原健斗は「長いシーズンなんで、自分が調子が悪くなったら近本が助けてくれると思う。今は近本を助けるという意味でも僕が仕事をして。年間、波があると思うんで、そういうふうに1、2番としてやっていけたら」。と阪神タイガース打線を牽引する。
公開日:2021.04.01