今季2勝目を飾った西勇輝
4月14日に甲子園球場で行われた広島カープとの一戦に、前回、森下暢仁と投げ合った3月30日の広島戦では7回1失点で敗戦した西勇輝がリベンジ登板に上がり、立ち上がりから安定感のある投球を披露し、カット、ツーシーム、シュート、スライダーをボール半分の出し入れで両サイドに投げ込み、打者を打ち取り、8回を投げ、4安打無失点の好投を見せ、今季2勝目を飾った。
西勇輝は初回、先頭打者の菊池涼介にレフト前ヒットを許したが、後続を抑えて無失点で切り抜けると、この回以降も、低めに集める丁寧な投球で広島打線に的を絞らせず、4安打無失点の好投で、開幕から3試合連続クオリティー・スタート(6回以上、自責点3以内)という素晴らしい投球を見せた。
開幕から3試合連続クオリティー・スタートで今季2勝目を飾った西勇輝に対し、矢野監督は「いつも通り勇輝がしっかりとリズムを作ってくれて、勇輝らしく投げてくれたのが、まず勝利の大きな要因かなと思います」。と絶賛した。
森下から4号2ランHR放った佐藤輝明
「6番・右翼」で先発出場した佐藤輝明は、前回対戦で2三振を喫した森下暢仁に対し、4号2ランホームランを放ち、リベンジを果たし、阪神タイガースの勝利に大きく貢献した。
1点リードで迎えた4回ノーアウト1塁の場面で打席に立った佐藤輝明は、広島カープ先発森下暢仁の3球目のカーブを捉え、ライトスタンドへ運ぶ4号2ランホームランを放った。
4月中の4本塁打は1969年の田淵幸一を上回り、2019年の近本光司に並ぶ球団新人最多となった。
森下暢仁からリベンジ弾を放った佐藤輝明は「いいピッチャーですし、前の対戦でやられているので、今日はなんとかやり返したいと思っていました。ランナーのいる場面でホームランを打つことができて良かったですし、先制タイムリーを打った中野さんに続くことができて良かったです」。と振り返った。
4号2ランホームランを放った佐藤輝明に対し、矢野監督は「この前の横浜スタジアムの鳩サブレー越えを見てるんでね(9日のDeNA戦)。泳いだ感じのね、完璧というよりは、あれで本塁打が打てるのが、いいところですし。甲子園の皆さんに一本見せられましたし、あの2点が大きかったですし、ムードも一気に盛り上がりましたし、いい本塁打でした」。と絶賛した。
広い甲子園で泳いでもカーブを本塁打にしてしまう佐藤輝明のすごさに驚かされながらも、一体あと何本のホームランを放つのか期待が高まる。
7回にもケムナからセンター前タイムリーヒットを放った佐藤輝明はプロ入り後最多となる1試合3打点をマークしており、打撃も上向来始めている。
打撃好調になった時の佐藤輝明のバッティングがどのような打球を放つのか注目だ。
公開日:2021.04.15