甲子園で1450日ぶりの白星となる2勝目を挙げた藤浪晋太郎
4月16日に甲子園球場で行われたヤクルトスワローズとの一戦に、2017年4月27日のDeNAベイスターズ戦以来1450日ぶりの甲子園での白星を狙う藤浪晋太郎がマウンドに上がり、序盤の三回は無安打無得点に抑え、途中変化球の制球が乱れる場面も目立ったが、梅野隆太郎の巧みなリードにも助けられ、5回2/3を3安打無失点6奪三振の粘投を見せ、自らのバットで決勝弾を放ち、1450日ぶりの甲子園での白星となる2勝目を挙げた。
3回までヤクルト打線を無安打に抑えて順調に滑り出した藤浪晋太郎は、4回に2アウト満塁のピンチを招くも、内川聖一をセカンドフライに打ち取り、5回も1アウト1、2塁を三ゴロ併殺打で切り抜けたその直後、2アウト2塁のチャンスの場面で、フルカウントから石川雅規のストレートを強振し、左中間スタンドへ飛び込む決勝2ランホームランを放ち、自身にとってプロ通算3本塁打目で、甲子園では初アーチを記録した。
1450日ぶりの甲子園白星に藤浪晋太郎は「ここ数年成績もずっと良くなくて甲子園で全然勝ててなかったので、本当に甲子園、タイガースファンの前で本当に勝てて良かったと思います」。と喜びをかみしめた。
甲子園で初アーチとなった飛距離131メートルの本塁打については「めちゃくちゃ飛びましたね。今日大阪のおばちゃんみたいなユニホーム着ているので、しぶとくいってやろう」と笑いを交えて振り返った。
藤浪晋太郎を足と配球でアシストした梅野隆太郎
5四死球を与えながらも5回2/3を3安打無失点6奪三振の粘投を見せた藤浪晋太郎を勝利に導いたのは、阪神タイガースの扇の要、梅野隆太郎だ。
5四死球と変化球の制球が定まらない藤浪晋太郎のボールを後ろにそらすことなく、全て捕球し、配球面でもストライクを取れるボールを引き出し、序盤の三回は無安打無得点に抑える好リードを見せた。
この試合、ヒットは出なかったものの、5回1アウト走者なしの場面で、フォアボールを奪い、出塁すると、2アウト1塁で藤浪晋太郎への2球目にスチールを敢行し、見事2塁を陥れ、藤浪晋太郎の2ランホームランを呼びこんだ。
藤浪晋太郎の2ランホームランを呼び込む盗塁を決めた梅野隆太郎に対し、矢野監督も「ランナー1塁で投げさせているのと、2塁で投げるのでは違うしね。そこは1点をやりたくないから外野も前に来るしね。俺らの野球がやれているというところが、あのホームランにもつながっていると思う。そこは大きいな、もう1個のポイントかなと思います」と絶賛した。
この試合は足と配球でアシストした梅野隆太郎が引き続き、藤浪晋太郎を引っ張り、2ケタ勝利に導くことができるのか注目だ。
公開日:2021.04.17