今季初の猛打賞をマークした近本光司
4月18日に甲子園球場で行われたヤクルトスワローズとの一戦に、試合前まで打率.176だった近本光司が「1番・中堅」で先発出場し、5打数4安打で今季初の猛打賞をマークし、今季最多の10得点での勝利に大きく貢献した。
初回、先頭打者で打席に立った近本光司は、ヤクルトスワローズ先発の小川泰弘の初球を捉え、レフト前ヒットを放ち、大山悠輔の先制の犠牲フライを呼び込むと、3回にはノーアウト1塁の場面で、直前の守備で降雨による一時中断があったことを利用し、三塁線へ打球の勢いを殺した絶妙なセーフティーバントを決め、チャンスを拡大し、一挙5点の猛攻を生み、勢いに乗ると、4回にも内野安打、8回にレフト前ヒットを放ち、4安打の固め打ちを記録した。
今シーズン初の猛打賞を記録した近本光司は「今まで周りに助けてもらって、支えてもらって、足を引っ張ってましたけど。自分が出てかえってくる、しっかり状況をつくることができて、また明日からも頑張っていきたい」。と振り返った。
矢野監督は「そんなにメチャクチャ悪くないのに結果が出ないっていうね。今日はバットにおまじないをした。『打てるぞ』と言って俺がおまじないをしているようにして、打てたから」。と近本光司のヒットに一安心した様子だ。
今シーズンまだヒットを打てていないサンチェス相手にもヒットを量産し、巨人との頂上決戦の初戦を奪う活躍を近本光司には期待したい。
公開日:2021.04.20