プロ入り最長6回無失点で初勝利挙げた村上頌樹
5月14日にウエスタンリーグの広島カープ戦に、先発登板したドラフト5位ルーキー村上頌樹は、プロ入り最長の6回を投げ4安打無失点の好投を見せ、2軍で初勝利を掴んだ。
調子はあまり良くなかった村上頌樹だが、走者を背負っても落ち着いて、この日の最速146キロのストレート、スライダー、チェンジアップで組み立て、時折90キロ台のスローカーブも挟み、広島カープ打線に的を絞らせず、4回1アウト満塁とこの試合最大のピンチでは、矢野雅哉を123キロのチェンジアップで空振り三振、持丸泰輝には2-0からストレートを3球続け、3球とも空振りを奪い、2者連続空振り三振で切り抜けた。
初勝利を掴んだ村上頌樹は「調子もあまり良くない中だったんですけど、打者のみなさんに助けてもらったり、木浪さんが声をかけてくださって、しっかり投げることができて良かったです。自分を生かしてくれたのは(捕手の)長坂さんなので、長坂さんに助けてもらったっていうのが一番です」。と振り返った。
平田2軍監督も「伊達にセンバツ優勝したり、東洋大で投げてない。ピッチングを知ってるよ。そういうところのすべて兼ね備えてるわね。クイックも、けん制もできるしさ。そんなところで何の心配もいらないよね」。と絶賛した。
1軍では同期入団の佐藤輝明に中野拓夢が躍動しており、村上頌樹も大卒ルーキーなだけに早く1軍でプレーしたいという思いは強い。
しかし、焦らず2軍でしっかりと結果を残し、1軍昇格へアピールを続ける村上頌樹が、不調ながらもプロ入り最長の6回を投げ4安打無失点の好投を見せ、平田2軍監督からも絶賛されるピッチングを披露し、矢野監督の耳にも届くほどの活躍を見せた。
ここから夏場に掛けて、先発投手陣にも疲れが溜まり、更なる先発のカードが必要となってくる。
村上頌樹には、引き続き2軍で結果を残し、1軍昇格のチャンスを待ち、初昇格初勝利を奪う活躍を1軍マウンドで見せてもらいたい。
公開日:2021.05.15