交流戦での爆発へ練習の鬼と化したロハス
5月22日にウエスタン・リーグの中日ドラゴンズとの一戦で、「6番・左翼」で先発したメル・ロハス・ジュニアは、2打数無安打1死球に終わるも、打球処理の機会はなかったが、1軍では守っていないレフトの守備につき、交流戦でロハス=左翼、サンズ=DHというプランの可能性を探った。
21日の広島3連戦中止を受けて、マツダスタジアムで行われた一部主力を除いた練習に助っ人外国人で唯一練習に参加し、黙々とバットを振り込んでいたロハスは「自分の状態を100%にして、少しでもチームに貢献したいという思いで練習したよ」。と一日でも早くチームに貢献する為に、練習の鬼と化していた。
ここまで1軍では、7試合に出場し、27打数2安打、打率.074、1本塁打と来日初安打を初ホームランとしながらも、まだまだ本調子とは言えないロハスは、日本投手について、「モーションの中で少しタイミングをずらしたり、間を開けたり、変化をつけてくる印象だね」。と日本プロ野球へのアジャストへしっかりと分析できつつある。
そんなロハスの実直な姿勢を矢野監督も評価しており、早々に見切りをつけず、ロハスの交流戦での爆発へ向け、他の1軍選手は22、23日組に分かれて試合に出場する中、ロハスは22日と23日の両日とも2軍戦へ出場するように送り込んだ。
交流戦はパ・リーグの本拠地でDHを使えることで、出場できる可能性が広がるが、この試合「3番・DH」で出場し、2打数1安打と全力疾走で二塁打を記録し、存在感を示した糸井嘉男など、ライバルも多い。
ロハスがスタメンを勝ち取るには、交流戦初戦からしっかりと結果を出し、存在感を放つことが重要になりそうだ。
打率.074のロハスが、交流戦から本領を発揮し、猛虎打線を更に強固なオーダーへと格上げしてくれることを期待したい。
公開日:2021.05.23