球団史上初の巨人戦2戦連発の佐藤輝明
6月20日に阪神甲子園球場で行われた読売ジャイアンツ戦に、「5番・右翼」で先発出場した佐藤輝明は、3打数2安打1打点1HR1四球と2試合連続ホームランを放ち、存在感を放った。
4回1アウト1塁の場面で打席に立った佐藤輝明は、巨人先発の高橋優貴の初球144キロのストレートをレフトへ弾き返すヒットを放つと、2点を追いかける6回2アウト走者なしの場面で、巨人2番手・畠世周の初球152キロのストレートをややこすり気味ですくい上げ、レフトポール際へ飛び込む18号ソロホームランを放った。
18号ソロホームランを放った佐藤輝明は「ちょっと打球が途中で失速していたので、どうかと思いましたけど」。と本人も驚きの一発となった。
阪神タイガースの新人が伝統の一戦で2戦連続本塁打を放ったのは史上初の快挙で、巨人戦で2戦連発した新人は1999年に2度記録した福留孝介以来22年ぶり、「伝統の一戦」で2戦連発した新人は、1954年広岡達朗、1998年高橋由伸、2001年阿部慎之助の3人だけで、佐藤輝明が4人目となった。
さらに、18号ソロホームランで1980年に岡田彰布がマークした球団史上歴代2位の記録に並び、22本で球団史上歴代1位の田淵幸一まであと4本差とした。
まだ80試合を残し、このままのペースで佐藤輝明が本塁打を打ち続ければ、シーズン新人最多本塁打記録である1959年桑田武と1986年清原和博が記録した31本塁打を抜く可能性も十分あり得る。
佐藤輝明には、まずは通過点である球団新人最多本塁打である22本の田淵幸一を追い抜き、シーズン新人最多本塁打記録の更新を目指してもらいたい。
公開日:2021.06.22