セ・リーグ三塁打ランキングTOPタイに並んだ近本光司
7月4日にマツダスタジアムで行われた広島カープ戦に、「1番・中堅」で先発出場した近本光司は、5打数2安打と三塁打、二塁打と2本の長打で、今シーズン28度目のマルチヒットを記録し、存在感を放った。
初回、先頭打者で打席に立った近本光司は、広島カープ先発の森下暢仁の初球148キロのストレートをライト線へ引っ張り、1球でノーアウト3塁のチャンスを作り出し、糸原健斗の一ゴロで先制のホームを踏むと、5回再び先頭打者で森下暢仁の初球137キロのチェンジアップを捉え、ライトへの二塁打を放った。
この試合、初回から三塁打を放った近本光司は、これで今シーズン4本目となり、セ・リーグ三塁打ランキングTOPタイに並んだ。
ルーキーイヤーの2019年シーズンに近本光司は三塁打を7本放っており、1992年に久慈照嘉が記録した8本という球団新人記録まであと1本まで迫ったが、記録を更新することはできなかった。
2年目の2020年シーズンは5本に留まったが、今シーズンは昨シーズンの5本にリーグ後半戦を前にあと1本と迫るハイペースで三塁打を放っている。
5月終了時点まで三塁打が1本もなかった近本光司だが、6月に一気に3本放ち、7月も4試合目で1本目が飛び出した。
3月打率.045から右肩上がりで打率を上げ、現在打率.299と打撃絶好調の近本光司に29年ぶりの球団新記録更新の期待が掛かる。
矢野監督が阪神タイガースの攻撃の要として名を挙げる近本光司が、1番打者で三塁打を量産すれば、得点の可能性も格段に上がる。
近本光司が阪神タイガース優勝へ向け、リーグ後半戦も引き続き、三塁打を量産することができるか注目だ。
公開日:2021.07.05