打率.335で首位打者独走の島田海吏
7月13日に行われたウエスタン・リーグの広島カープ戦に、「1番・中堅」で先発出場した島田海吏は、4打数3安打と今シーズン5度目の猛打賞を記録し、1軍再昇格へアピールした。
3回ノーアウト2塁のチャンスの場面で打席に立った島田海吏は、広島カープ先発の野村祐輔の4球目135キロのストレートを送りバントし、1アウト3塁とチャンスを広げ、小畑竜平のタイムリーヒットを呼び込むと、5回1アウト1塁の場面で、再び野村祐輔の3球目128キロのチェンジアップをセンター前に弾き返し、木浪聖也、井上広大のタイムリーヒットを呼び込み、7回1アウト走者なしの場面では、広島カープ3番手・遠藤淳志の6球目133キロのチェンジアップをレフトへ運び、マルチヒットを記録すると、9回2アウト走者なしの場面で広島カープ5番手・今村猛の初球133キロスライダーを捉え、レフトへのツーベースヒットを放ち、木浪聖也のサヨナラヒットを呼び込んだ。
7月4日のオリックスバファローズ戦で、今シーズン4度目の猛打賞を記録した島田海吏は、規定打席に到達し、小野寺暖を抜き、ウエスタン・リーグの首位打者に浮上し、この試合今シーズン5度目の猛打賞を記録し、さらに打率を上げ、打率.335とウエスタン・リーグ唯一の3割打者となり、断トツの首位打者を独走している。
今シーズンは5月に島田海吏は1軍昇格を果たし、4試合に出場するも、全て代走、守備固めでの途中交代でも起用で打席に立つことはなく、5月11日のオリックスバファローズ戦から2軍に合流していた。
しかし、そこから2軍の試合に出続け、6月ノーヒットの試合はわずか4試合と打撃が上向き始め、7月は3安打猛打賞をすでに3度記録するなど、打撃絶好調の活躍で規定打席にも到達し、ウエスタン・リーグの首位打者にまで上り詰めた。
ノーゲームとなった7月9日の中日ドラゴンズ戦を挟み、5試合連続安打を放ち、うち4試合でマルチヒット、猛打賞は3度と、ここ5戦19打数11安打、打率.579と目覚ましい活躍を見せる島田海吏を矢野監督も代走要員ではなく、リーグ後半戦のスタートダッシュへ向け、打者・島田海吏として1軍に再昇格させる意欲を示している。
リーグ後半戦のスタートダッシュを切り、阪神タイガースの優勝へ巨人とのゲーム差を一気に広げる為、ウエスタン・リーグの首位打者の島田海吏には1軍再昇格を果たし、起爆剤となる活躍を披露してもらいたい。
公開日:2021.07.14