代打でプロ初適時打&初打点記録した小野寺暖
9月9日に阪神甲子園球場で行われたヤクルトスワローズ戦に、阪神タイガース先発の高橋遥人の代打で途中出場した小野寺暖は、1打数1安打1打点と代打でプロ初適時打&初打点を記録し、13失点の大敗の中で輝きを放った。
4回2アウト1、2塁のチャンスの場面で、阪神タイガース先発の高橋遥人の代打で途中出場した小野寺暖が打席に立つと、ヤクルトスワローズ先発の高橋奎二の4球目148キロのストレートをレフトへ弾き返し、プロ初タイムリーヒットを放ち、プロ初打点も記録し、続く近本光司の2点タイムリーツーベースヒットを呼び込んだ。
京都翔英高時代に府内でライバルだった龍谷大平安出身で同学年の高橋奎二から代打でプロ初適時打&初打点を記録した小野寺暖は、皆さんに作ってもらったチャンスの場面で、とにかくランナーをかえすという気持ちで打席に入りました。打つことができて良かったですと、相手どうこうよりもあの場面で一打出たことを喜んだ。
小野寺暖は4月18日に育成から支配下登録され、24日に1軍に初昇格して初出場を果たしたが、30日に出場選手登録を抹消された。しかし、その後も2軍で打率3割を残すなど好調を維持し続け、6月8日に今季2度目の1軍昇格を果たし、9日の日本ハムファイターズ戦で初の先発出場を果たしたが4打数ノーヒットに終わるも、翌日10日の日本ハムファイターズ戦でも2試合連続となる「7番・左翼」でスタメン起用され、第2打席目でセンター前にプロ初安打を放った。
しかし、6月13日に楽天イーグルス戦に先発したジョー・ガンケルに代わり、出場選手登録を抹消され、2軍降格となり、その後6月はファームで過ごし、7月1日のヤクルトスワローズ戦で今季3度目の1軍昇格を果たしも、翌日2日の広島カープ戦でも快音残せず、2軍降格となっていた。
オリンピックブレイク中のエキシビションマッチでは、1軍投手相手にヒットを放ち、アピールする中で、課題も見つかった。
1軍で通用するバッティングを身につける為、コンパクトなバッティングに取り組み、15日のオリックスバファローズ戦ではコンパクトなバッティングでホームランを放ち、コンパクトなバッティングでも、ちゃんと角度がつけば、ホームランが出るということを小野寺暖は確信した。
1軍で通用する為のコンパクトなバッティングに取り組み、7試合連続ヒットを放ち、251打数80安打、6本塁打44打点、打率.319と結果を残し、1軍再昇格のチャンスを掴み、現在1軍でヒットを放ち始めている。
13失点の大敗の中、プロ初適時打&初打点を記録し、続く近本光司の2点タイムリーツーベースヒットを呼び込んだ小野寺暖に矢野監督も阪神タイガース打線の起爆剤として期待を寄せている。
ここからの戦いでは、ラッキーボーイ的な活躍をする選手の台頭は、リーグ優勝を大きく近寄せる。
そのラッキーボーイに、2軍で徹底的に仕上げた1軍で通用するバッティングを武器に、ヒットを量産し、小野寺暖にはなってもらいたい。
公開日:2021.09.10