首位打者/鈴木誠也に5厘差と迫る近本光司
9月28日に阪神甲子園球場で行われた広島カープ戦に、「1番・中堅」で先発出場した近本光司は、4打数1安打と、2安打と沈黙した阪神打線の中で長打となるツーベースヒットを放ち、存在感を放った。
6回、先頭打者で打席に立った近本光司は、広島カープ先発の床田寛樹の2球目135キロのスライダーをレフトへ運ぶと、好判断好走塁で一気に二塁まで進むツーベースヒットを放ち、阪神タイガースにチャンスをもたらした。
2安打と沈黙した阪神打線の中で長打となるツーベースヒットを放った近本光司だが、試合に敗れ、笑顔はなかった。
26日の巨人戦でノーヒットとなり、10試合連続安打が途絶えたが、そのまま無安打を続けることなく、この試合で1本ヒットを放ち、首位打者/鈴木誠也に5厘差と迫る打率.312とした。
近本光司が今シーズン首位打者になれば、阪神タイガースでは2014年のマートン以来の快挙となり、日本人選手では2003年の今岡誠以来18年ぶりの偉業達成だ。
今季154安打でリーグ最多安打を独走する近本光司が、首位打者と最多安打を同時に獲得すれば、阪神タイガースでは1986年のバース以来35年ぶりとなる。
この広島カープ3連戦で阪神タイガースがどれだけ鈴木誠也を抑え込み、近本光司を楽に打席に立たせてあげられるかで首位打者争いの様相は一気に変わってきそうだ。
公開日:2021.09.29