3戦連続マルチで首位打者争い2位浮上の近本光司
10月1日に阪神甲子園球場で行われた中日ドラゴンズ戦に、「1番・中堅」で先発出場した近本光司は、4打数2安打と、3試合連続マルチヒットを記録し、阪神タイガースの勝利に大きく貢献した。
1点リードの5回、2アウト走者なしの場面で打席に立った近本光司は、中日ドラゴンズ先発の笠原祥太郎の5球目114キロのチェンジアップを見事に引っ張り、1塁蹴って瞬く間に2塁へ到達するツーベースヒットを放ち、マルテの来日初となる20号3ランホームランを呼び込むと、7回1アウト走者なしの場面で、中日ドラゴンズ3番手・岡田俊哉の初球145キロのストレートをセーフティバントで三塁線に転がし、全速力で一塁を駆け抜け、セーフとなり、3試合連続のマルチヒットを記録した。
マルテの来日初となる20号3ランホームランを呼び込むツーベースヒットを放った近本光司は、2アウトから得点のチャンスを生み出し、マルテでしっかり得点を奪う阪神タイガースの攻撃の形を作れたことに納得の表情を見せた。
この試合でマルチヒットを記録した近本光司は、9月29日の広島カープ戦から3試合連続マルチヒットを記録しており、打率.315とし、DeNAベイスターズ桑原将志を追い越し、首位打者争い2位に浮上した。
首位打者の広島カープ鈴木誠也とは4厘差に縮まり、阪神タイガースでは2014年のマートン以来の快挙で、日本人選手では2003年の今岡誠以来18年ぶりの偉業達成へ近本光司が大きく前進した。
今季160安打でリーグ最多安打を独走する近本光司が、首位打者と最多安打を同時に獲得すれば、阪神タイガースでは1986年のバース以来35年ぶりとなる。
9月打率.333と打撃好調を維持し、10月も好スタートを切った近本光司が、タイトル獲得へどこまで記録を伸ばせるか注目だ。
公開日:2021.10.02