今季55度目のマルチで金本に並んだ近本光司
10月3日に阪神甲子園球場で行われた中日ドラゴンズ戦に、「1番・中堅」で先発出場した近本光司は、4打数2安打と、55度目のマルチ安打を記録し、阪神タイガースの勝利に大きく貢献した。
初回、先頭打者で打席に立った近本光司は、中日ドラゴンズ先発の小笠原慎之介の初球144キロのストレートをライトへ運び、6試合連続安打を記録すると、7回1アウト走者なしの場面で、再び小笠原慎之介の3球目140キロのストレートを
バットに当てショートに転がすと、快足生かして一塁を駆け抜け、内野安打を奪い、今シーズン55度目のマルチ安打を記録した。
今シーズン55度目のマルチ安打を記録し、攻撃の起点として役割を全うした近本光司は、僕にできることはしっかり塁に出て、ホームまでかえしてもらうということなので、ランナーがいないときに塁に出るというのがいまのところできていて、後ろがしっかりかえしてくれるので3連勝という結果になっていると思いますと、自分が出塁することが阪神タイガースの得点を生む一番の近道だということをしっかりと理解し、実践できている。
この試合でマルチヒットを記録し、今シーズン55度目のマルチ安打を記録した近本光司は、2005年の金本知憲に並ぶ球団歴代7位タイとなった。
さらに、9月28日の広島カープ戦から6試合連続安打を記録している近本光司は、打率.316とし、首位打者争い2位につけており、首位打者の広島カープ鈴木誠也とは3厘差まで縮まった。
近本光司が鈴木誠也を抜き、首位打者を獲得するとなると、阪神タイガースでは2014年のマートン以来の快挙で、日本人選手では2003年の今岡誠以来18年ぶりの偉業達成だ。
今季163安打でリーグ最多安打を独走し、両リーグトップとなった近本光司が、首位打者と最多安打を同時に獲得すれば、阪神タイガースでは1986年のバース以来35年ぶりとなる。
9月打率.333と打撃好調を維持し、10月も好スタートを切り、月間打率.417の近本光司が、タイトル獲得へどこまで記録を伸ばせるか注目だ。
公開日:2021.10.05