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執念の同点劇!今季3度目のスタメンで阪神に不思議な勝ち呼び込んだ高山俊

執念の同点劇生んだ高山俊

4月27日に阪神甲子園球場で行われた中日ドラゴンズに、7試合ぶり、今シーズン3度目のスタメンとなる「7番・右翼」で先発出場した高山俊は、3打数ノーヒットと記録上は無安打も、執念の同点劇を生んだ一打で、阪神タイガースに不思議な勝ちをもたらした。

2回2アウト2塁のチャンスの場面で打席に立った高山俊は、中日ドラゴンズ先発の勝野昌慶の2球目139キロのスライダーを捉え、ショートへ鋭いゴロを放つと、京田陽太の手元で若干バウンドが変わり、京田陽太のグラブの下をくぐり、センター大島洋平の元へと転がる。まさかの事態に大島洋平もボールを掴み損ね、その間に糸井嘉男が好走塁を見せ、一気にホームへ生還し、同点劇を生んだ。

高山俊は初回の守備で、2アウト1、2塁の場面、阿部寿樹のライト線に飛んだ打球の判断を誤り、グラブに当てながらも、あと一歩のところで落球し、先制点を献上しており、取り返したいという強い気持ちが2回の同点劇に繋がった。

2016年に新人王に輝いた高山俊だが、昨年は1軍昇格なしに終わり、背水の陣で臨んだ今シーズンはウエスタン・リーグ11試合に出場し、打率.325と結果を残し、4月9日に1軍に合流。同日の広島カープ戦に途中出場し、551日ぶりのヒットを放ち、甲子園のファンを沸かせた。

4月16日の巨人戦には2020年10月5日以来、558日ぶりにスタメン出場を果たし、24日のヤクルトスワローズ戦、そしてこの試合で今シーズン3度目のスタメン出場となっていた。

記録は京田陽太のエラーとなり、同点打とはならなかったものの、確実に天性の打撃の持ち主・高山俊の復活へのカウントダウンは始まっている。

阪神タイガースの低迷で巡ってきた完全復活のチャンスをしっかりと掴み取り、高山俊がレギュラーを奪うほどの活躍を見せ、阪神タイガースの救世主となってくれることを期待したい。

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