今季5度目のマルチヒット記録した糸井嘉男
4月28日に阪神甲子園球場で行われた中日ドラゴンズ戦に、「5番・左翼」で先発出場した糸井嘉男は、4打数2安打1打点と、今シーズン5度目のマルチヒットを記録し、阪神タイガースを今シーズン初の3連勝に導いた。
2回1アウト走者なしの場面で、打席に立った糸井嘉男は、中日ドラゴンズ先発の大野雄大の6球目146キロのストレートを6球粘ってしぶとくレフトヘ運ぶ。さらに2点を追う4回ノーアウト1、3塁のチャンスの場面で、再び大野雄大の初球142キロのストレートをライトへタイムリーヒットを放ち、反撃の狼煙を上げた。
このノーアウト1、3塁のチャンスの場面で、山本泰寛が大野雄大の初球141キロのストレートを相手の意表をつき、セーフティースクイズを成功させ、同点に。
その後、糸原健斗がまたしても大野雄大の初球141キロのストレートをバントし、1アウト2、3塁とチャンスを拡大し、坂本誠志郎に打席が回り、糸井嘉男は3塁まで進塁していた。
2ストライクから坂本誠志郎が大野雄大の3球目136キロの低めのカットボールにくらいつき、ショートにゴロが転がった瞬間、サードランナーの糸井嘉男がホームに突入。タイミングは完全にアウトだったが、送球が一塁側に逸れた隙を糸井嘉男が見逃さず、木下拓哉のタッチをかいくぐって、左足でホームをはいた。
立浪監督がリクエストしたが、判定は覆らず、阪神タイガースが逆転に成功した。
得点圏打率.421と阪神タイガースで今一番チャンスの場面で期待が出来る糸井嘉男。この男の反撃の狼煙を上げるタイムリーヒットからわずか6球で阪神タイガースは逆転、今シーズン初の三連勝となった。
阪神タイガース打線は、何としても糸井嘉男の前にランナーを貯め、糸井嘉男に勝ちに繋がる1本を打たせられる状況を作り出すことが勝利への近道だ。
阪神タイガースの攻撃の起点である近本光司が何としても出塁し、得点圏に進んだ場面で、糸井嘉男に打席が回る好循環を生み出し、阪神タイガースに更なる連勝をもたらしてもらいたい。
公開日:2022.04.29