2度の好守で阪神に勝利もたらした近本光司
4月29日に東京ドームで行われた読売ジャイアンツ戦に、「1番・中堅」で先発出場した近本光司は、4打数ノーヒットも、2度の好守で青柳晃洋を助け、阪神タイガースを勝利に導いた。
2回、先頭打者で打席に立った岡本和真に、阪神タイガース先発の青柳晃洋が6球目143キロのツーシームを捉えられる。痛烈な打球が左中間へ一直線に飛んだが、近本光司が落下点へ猛チャージを見せ、人工芝に体を投げ出すダイビングキャッチを披露し、試合序盤に、巨人にチャンスを与えなかった。
近本光司のダイビングキャッチが飛び出した直後の3回2アウト1塁の場面で、佐藤輝明が読売ジャイアンツ先発の菅野智之の2球目143キロのストレートを完璧に捉え、ライトスタンドバルコニー席にまで届かせる特大の先制7号2ランホームランとなった。
さらに5回、小幡竜平と中野拓夢の連携ミスが原因で1点を返され、嫌なムードが流れた2アウト1塁の場面。青柳晃洋が投じた2球目141キロのツーシームを吉川尚輝が捉え、あわやセンターフェンス直撃かと思われた大飛球に。しかしこれも背走して追いかけた近本光司が完璧なタイミングで飛びつき、ジャンピングキャッチで掴み取り、巨人に得点を与えなかった。
打席ではノーヒットに終わった近本光司だが、青柳晃洋の好投に対し、なんとかプレーで応えようと、2度のスーパープレーを生み出し、佐藤輝明の特大の先制7号2ランホームランと、大山悠輔の4号ソロホームランを呼び込んだ。
阪神攻撃の要である近本光司は、打撃だけでなく、守備からでもチームを盛り立て、勝利へ導くことができるのだ。
この華麗な守備をきっかけに、打撃もアクセル全開でヒットを量産し、阪神タイガースの連勝をさらに伸ばしていってもらいたい。
公開日:2022.04.30