実戦復帰登板で3奪三振の好投見せた及川雅貴
5月4日に由宇球場で行われたファームの広島カープ戦に、右脇腹筋挫傷から実戦復帰した及川雅貴が、阪神タイガース5番手でマウンドに上がった。1回を27球で無安打無失点3奪三振2四球と好投を披露し、1軍昇格へアピールした。
8回、阪神タイガース4番手・小野泰己に代わり、5番手でマウンドに上がった及川雅貴は、先頭打者の宇草孔基を4球目ストレートで空振り三振に切って取るも、続く羽月隆太郎、三好匠に連続フォアボールを許し、1アウト1、2塁のピンチを背負う。だが、中神拓都を6球目ストレートで空振り三振、林晃汰をスライダーで見逃し三振とアウト全てを三振で奪い、無安打無失点に抑えた。
及川雅貴は今シーズン初の1軍キャンプを経て、オープン戦4試合で計5回無失点と結果を残し、開幕から1軍でスタートするはずだったが、開幕直前の3月15日に右脇腹筋挫傷で離脱していた。
そこから調整を重ね、4月27日にシート打撃に登板し、実戦形式の練習に復帰。最速は147キロ、変化球も全球種を投じ、片山雄哉、栄枝裕貴と計5打席対戦して2三振を奪い、安打性1本、1四球と良いボールを投げ込み、復帰登板を掴んだ。
開幕から出遅れている間に、同世代の佐々木朗希が完全試合を達成するなど、「朗希世代」の活躍に刺激を受け続けてきた及川雅貴。
実戦復帰登板でいきなり3奪三振を記録するなど、いつ1軍に昇格してもおかしくない球威を見せた及川雅貴が1軍に復帰すれば、間違いなく佐々木朗希に負けない活躍を見せてくれるはずだ。
右脇腹筋挫傷からの完全復活を待ち望んでいた矢野監督がどのタイミングで、及川雅貴を1軍に昇格させるのか注目だ。
公開日:2022.05.05