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9試合ぶりのスタメンでいきなり適時打!得点圏打率.478と勝負強さ顕在の糸井嘉男

9試合ぶりの先発で適時打放った糸井嘉男

5月11日に阪神甲子園球場で行われた広島カープ戦に、コンディション不良で欠場が続いていた糸井嘉男は、4月30日の巨人戦以来、9試合ぶりに「6番・右翼」で先発出場。3打数2安打1打点1四球と今シーズン7度目のマルチヒットを記録し、存在感を放った。

佐藤輝明のタイムリーヒットで同点に追いついた初回2アウト1、2塁のチャンスの場面で打席に立った糸井嘉男は、広島カープ先発の九里亜蓮の2球目128キロのチェンジアップをライト前へ執念のヒットを放つと、二走・マルテが本塁へ激走。必死の走塁で本塁へ滑り込み、判定はセーフとなるも、広島カープはリクエストを要求。しかし、判定は覆らず、初回で一時逆転に成功した。

阪神タイガースの誰よりも勝ちにこだわる糸井嘉男は、絶対にランナーをかえしたいと思って打席に立ち、見事な勝負強さで、執念のタイムリーヒットを放って見せた。

6回2アウト走者なしの場面では、再び九里亜蓮の6球目134キロのカットボールをレフトへ運び、今シーズン7度目のマルチヒットを記録した。

9試合ぶりのスタメンながら、初回にいきなりタイムリーヒットを放った糸井嘉男は、得点圏打率.478と、得点圏打率.243の佐藤輝明をしのぐ勝負強さを見せている。

佐藤輝明の前にランナーをためるだけでなく、糸井嘉男の前にしっかりとランナーをため、糸井嘉男がタイムリーヒットを放つことが出来れば、佐藤輝明の負担も減り、より得点を生み出せる好循環が生まれるはずだ。

矢野監督には、打撃不振の阪神タイガース打線で、いかに糸井嘉男の前にランナーを貯められる打順を組み、再度連勝街道を歩み始めてもらいたい。

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