10試合連続無失点記録したケラー
5月14日に鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦に、阪神タイガース4番手としてマウンドに上がったカイル・ケラーは、1回を17球で2安打無失点1奪三振と、10試合連続無失点を記録し、1軍昇格へアピールした。
10回、阪神タイガース3番手の二保旭に代わり、4番手でマウンドに上がったケラーは、先頭打者の正木智也を2球目149キロのストレートでライトフライに打ち取るも、続く野村大樹に5球目150キロのストレートでセンターへヒットを許す。さらに緒方理貢に4球目144キロのストレートをレフトに運ばれ、1アウト1、3塁のピンチを背負う。
しかし、ケラーは動じることなく、川原田純平を初球145キロのストレートで投手ゴロ、最後は笹川吉康を5球目121キロのカーブで空振り三振に切って取り、10試合連続無失点を記録した。
新球フォークを試すなど、日本球界で成功するため努力を重ねるケラーに対し、高評価を与えている平田監督も10試合連続無失点のケラーに太鼓判を押しており、矢野監督も1軍昇格に意欲を示しているはずだ。
日本の環境に慣れてきて、球速も上がり始め、新しい球種にもトライするケラーは、開幕戦で多投し、打ち込まれたカーブに頼らなくて良い投手へと変貌を遂げつつある。
11試合連続無失点のアルカンタラ、9試合連続無失点の湯浅京己、岩崎優の勝利の方程式に、ケラーがどのように割って入るのか注目だ。
公開日:2022.05.15