プロ2度目猛打賞記録した島田海吏
6月1日に阪神甲子園球場で行われた西武ライオンズ戦に、「1番・右翼」で先発出場した島田海吏は、4打数3安打と、プロ2度目となる猛打賞を記録し、阪神タイガースの勝利に貢献した。
初回、先頭打者で打席に立った島田海吏は、西武ライオンズ先発の与座海人の2球目125キロのシンカーをセンターへ弾き返し、4月20日以来、42日ぶりに3番で起用された近本光司のショートゴロでの先制点につなげた。
さらに、3回に再び先頭打者で打席に立った島田海吏は、与座海人の3球目130キロのストレートをライトへ運び、ノーアウトのランナーとして出塁。佐藤輝明のタイムリーヒット、大山悠輔の3ランホームランを呼び込み、一挙4点の猛攻を引き寄せた。
最後は、4回2アウト走者なしの場面で、三度与座海人の5球目128キロのストレートをライトへ運ぶと、すかさず1塁を蹴って、一気に2塁まで進む好走塁を見せ、普通の選手ならシングルヒットの所を自慢の快足でツーベースヒットにして見せた。
アグレッシブな打撃を心掛け、打席に立った島田海吏は見事結果を残し、4安打した昨年10月19日のヤクルトスワローズ戦以来となるプロ2度目の猛打賞を記録した。
島田海吏は今シーズン、オープン戦で打率.345と好調を維持し開幕1軍が目前だったが、3月20日に新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱し、開幕1軍を逃していた。
開幕1軍を逃した悔しさがあったからこそ、人一倍今シーズンでのブレイクへの思いはより一層強まっている。
隔離期間中に、打撃の感覚が狂ってしまった面も感じていたと語る島田海吏。連日の早出特打に参加してバットを振り込み、どんな投手が相手でも自分自身のスイングができるように準備してきた結果がようやく現れ始めた。
走攻守で素晴らしいプレーを見せた島田海吏には、勢いそのままに阪神の不動の一番打者と呼ばれるほどの活躍を期待したい。
公開日:2022.06.02